第38章 スカイピア
「ハ…ハハハバカ共め……我々の言う事を大人しく聞いていればよかったものを…我々ホワイトベレー部隊はこの神の国の最も優しい法の番人だ。彼らはこう…甘くないぞ……!!これでもはや第2級犯罪者。泣こうがわめこうが…………ハハハハハハ…“神の島(アッパーヤード)”の神官達の手によってお前達は裁かれるのだ!!!!へそ!!!!」
ボロボロの状態でホワイトベレー隊は去っていった。隊長が言っていた神官達って言うのはあの森にいたヤバそうな奴らのことだろうか。じゃああの光にやられた男の人って、第2級犯罪者だったのか…
「私達ハメられたんだわ!!あのおばあさん言ってたじゃない。『通っていい』って、それで通ったら『不法入国』!?詐欺よ!!こんなの!!!」
「まったくだぜ。まァあそこでもし『通っちゃダメだ』って言われてもどうせ力づくで入国しただろうって事はおいといてよ。」
「おだまり!!」
確かにもしかしたら力ずくで入国してたかもしれない。ここまで命懸けできて、お金がないからって引き返すなんてことしないだろうし。
「とにかく大変なことになりました。第2級犯罪者となってしまわれては、私達はお力には…」
「何でそんな離れて話すの!?」
声が遠いな、って思ったら距離も遠かった。そっか、犯罪者となってしまった私達と関わるとパガヤさん達にまで共犯という形になってしまうのか。しょうがないといえばしょうがない。
「まぁでもいいじゃねェか別に。追われるのには慣れてんだしよ。そんな事よりお前ら、何で帰って来ちまったんだ?」
「は??」
「せっかくおれ達これからあの“絶対に入っちゃならない場所”へ大冒け…いや…お前らを探しに行くとこだったのに。」
ルフィならこう言うと思ったよ。2重の意味で。本当に残念そうに嫌そうに仲間の帰りを拒否すんなよ。私達がどんだけ怖い思いして逃げてきたか。
「ホンットにあんたはわかり易いわね。何が大冒険よ!!!だから教えたでしょ!?あの島にどんな恐ろしい奴らがいるのか!!見てないからあんたそんな事が言えるのよ!!!確かに神だか何だか知らないけど、神懸かったわけわかんない力だけは本物なのよ!!私は絶対二度と行かないからねあんな島!!!」
一息でここまで言えるナミに関心する。というよりルフィの額にビタビタと突っついてとても痛そうだ。