第38章 スカイピア
「“花火”!!!!」
あ、待ってこれ私しゃがんでてよかった。ルフィの花火の技はある意味無差別で手足をあらゆる方向へラッシュさせる。隣りに居た隊長も顔面をぶち抜かれて飛んでいったし。そして戦闘は終わった。
「………殺す気か?」
「あぶねーなーお前。」
謝罪がほしかったんだが…まぁ勝手に捕まってた私も悪いか。ここは怒りをぐっ、と堪えてルフィのところへ歩く。
「ところでナミ…ウチの船の今の経済状況は?」
「残金5万ベリー。」
「5万!?…そんなにねェのか?」
「そうよ。もってあと1日2日ね。」
「何でそんなにビンボーなんだ!!?船長として1言言わせてもらうけどな……おめェらも少し金の使い方ってもんを考えて…」
「「「「お前の食費だよ。」」」」
うん、ルフィの食費はかなりヤバイ。というか、そこでお金を使うことは分かってるからみんなある程度お金を浮かすように節約してきてるっていうのに。
「………700万でしょ?そのくらいなら私払えたよ。」
シェルズタウンで残ってた6000万ベリー、あれから何も使ってないはずだからまだ手元にある。
「どういうこと?」
「ん?私ルフィの膨大な食費で一味が潰れないように自分で貯金してるの。」
「……大体どのくらいあるんだ?」
「6000万。」
「「「「はぁ!!!?」」」」
めっちゃ驚かれた。だって言ったらそのお金があるから安心してお金使っちゃいそうじゃん?だからずっと言わなかったんだけど…
「なんで早く言わなかったのよ!!?そしたら払えて観光できたじゃない!!!」
「いやその前にナミが暴力したから払えなくなったんだよ。」
言おうかなってちょっと思ったよ?そりゃお金払って安全に観光できるならそっちのほうが何倍もいいもん。でもそう言い出す前に手を出されて金で解決できなくしたのは誰だって話よ。