第38章 スカイピア
「……今の男、誰かと話していた様だが…?」
「ゲリラだ。今逃げた。」
「命を乞うていたんだろう。しかしエネル様もどういうおつもりだ。自分でカタをつけるとは我々は何の為に……」
「時間切れという事だろうよ。」
「時間切れ?」
「次の“不法入国者”がすでにこの国に侵入している。青海人8人を乗せた船だとアマゾンのばあさんから連絡があった。」
やってきたのは4人の敵。顔は隠れているので見えないが、ヤバそうな連中なのは分かる。見つかった瞬間に殺されるだろう。しかし青海人8人……これってきっと私達のことだよね?あの時入国料を払わなかったから不法入国ってなったの?でも通っても通らなくてもいいって言ってたから…騙されたのか。どっちにしろ平和に観光はもうできなそうだ。
「大変だ……!!早くみんなに知らせなきゃ。」
「………うぅ…安心して観光したかったのに…」
「そんなの私も一緒よ!!」
4人の敵がいなくなってから、私達はエンジェルビーチへと向かった。早くこの国から出ないと、さっきの人達と1戦交えることになってしまう。ルフィ達なら大丈夫だろうけど、あのよく分からない光が怖い。
「あっ!!マズイ!!もうすでになんかいる!!さっきの奴らの仲間かしら。……お願いだから下手に手を出したりしてないでみんな!!」
「相手がルフィだからちょっとそれは難しそう。」
「ちょっと待って!!!」
ルフィが何か憤慨してるところを見ると、あまりよくなさそうな展開になっているのか。一応それに間に合ってよかったとは思うけど…
「ああっ!!ナミさんなまえちゃん、無事だったんだね♡」
「ルフィ!!!その人達に逆らっちゃダメよ!!!」
「だってよコイツら、」
ルフィ以外のみんなは船に乗ってる。もしかして私達を探しに行こうとしてくれていたのだろうか。あんな危険な森、多分行っちゃだめな場所に指定されていそうだしな。