第38章 スカイピア
「はい、すみません。止まりますよ。」
そしてコニス父が止まるのかとおもいきやブレーキが滑ってしまったようで、派手に失敗をしてヤシの木にぶつかってしまった。
「みなさんお怪我はないですか。」
「おめェがどうだよ!!!」
この人もなかなかいい味出してんな。初対面でゾロに突っ込まれるなんて中々ないぞ。
「ねェルフィ、あんたああゆうの海底から持って来なかった!?」
「ああ、持ってきたな。」
「あれが“ウェイバー”だったんだ……!!ノーランドの日誌に風がなくても走る船…!!!」
確かにあったな…商人から買ったっていう珍しい乗り物。誰も乗れなくて、船員の遊び道具と貸してたってあれか。
「お友達ですか、コニスさん。」
「ええ、今知りあったんです父上。青海からいらしたそうで。」
「そうですか、それは色々戸惑う事ばかりでしょう。ここは“白々海”ですいません。」
「え!?いやそんな。」
「申し遅れましたが私の名は『パガヤ』ですいません。」
「いやいやこちらこそ。」
スカイピアの住人はウェルカムでよかった。みたところ私達に警戒心はなさそうだし遠慮なく色々聞いてみようかな。
「そうだ、ちょうどいい。今漁に出ていたのですが、“白々海”きっての美味中の美味!!“スカイロブスター”など捕れましてね。家にいらっしゃいませんか。“空の幸”をごちそうしましょう。」
「いいのか!!?行く行く!!!」
「空島料理か、おれも手伝わせてくれ!!」
パガヤさんの手にあるのはピチピチと新鮮なロブスターがいる。空島料理ってやっぱり、私達がここに来るまでにであった魚達が料理されているのだろうか。それはサンジの腕が鳴りそうだ。
「その前に聞いていい?これ、どんな仕組みなの?風を受ける帆もないし…漕いでたわけでもない。何で海を走ってたの??」
「……まあ、“ダイアル”をご存じないのですか?」
「“ダイアル”!?」
コニス達によれば、ここスカイピアに着く前に色々な島でダイアルと呼ばれる貝の売店があったらしいのだが…当然私達は正規ルートで来てないため島は通ってない。説明は聞くより見た方が早い、ということで乗りたがったルフィをウェイバーに乗せて見せてもらうことにした。