第38章 スカイピア
「ねぇ、こんなのはどう?」
「うっわ、」
ピン、ときたものがあったみたいで私の目の前で得意そうに見せてきた服は当然のように露出が高い服で。薄ピンクでフワフワのオフショルダー、そしてジーンズのショートパンツ。肩出しなんて元の世界でも着たことないよ私…そして当然のように惜しみなく足を出させようとするナミに恐怖する。少しオフショルダーが薄いことから水着っぽいのだと察するが
「これナミのじゃん…胸合わないからいいよ…」
「あら、これなまえのよ?私があんた用に買ってたものだからなんの問題もないでしょ。」
うーん、これはナミが1つ上手だった。というか、ナミに勝ったことないからもうこうなった時点で諦めるしか…そうだね、しか言えなくて項垂れる。
「これ、本当に似合ってる?ってうわ…」
素早く着替えて確認を取ろうとナミを見ると…え?いや下着…あ、水着か。水色のビキニに黒のパンツと私よりはるかに露出させてるナミがいた。
「あら、とても似合ってるわよ。」
ロビンは比較的大人しめな服だ…腹チラはしてるけど。何だろうなこの3人とも違う感じ。ロビンは大人め、ナミは綺麗、私は可愛い、みたいな括りなんだろうか…でも、これでやっとオッケー貰えたので外に飛び出す。ナミよりはマシだ、と暗示のように思うようにした。
「ルフィ〜〜!!」
「お〜、なまえ!!来てみろ、フッカフカだぞ!!」
「わっ、本当だ…」
バシャバシャと雲の海から雲へと走っていくと、フカフカとしてきた。これが空島の地面に当たるものなんだな…色々加工しがいがありそう。
「は〜〜っ!!!ここは何なんだ!!冒険のにおいがプンプンすんぞ!!」
「でもこれ、あのトランポリン雲みたいに跳ねないんだね。」
「そりゃな、地面があんなトランポリンじゃ歩くの大変だろ。」
ちょっと残念だけど、それはそれで楽しい。よく見るとビーチっぽくて、なんだか本当にリゾートの様だ。
「あ〜〜、こちら船長(キャプテン)。楽しすぎて何から始めたらいいのかわかりませんドーゾ。」
「こちらウソップ、ひとまずここでのんびりしねェか!?」
「のんびりか…いいな!!却下!!」
「却下ってダメな方だぞ!!!」
ボンヤリと周りの景色をグルっ、と見渡してると頭上からルフィの声が聞こえた。ヤシの木みたいな植物に足を絡めて逆さまになってた。