第38章 スカイピア
上空へと続く雲の海でできた道を進んでいく私達。正しく言うと進んでるのは私達じゃなくて、船を勝手に掴んだエビなんだけども…
「どうなってんだこりゃ……!!!雲が帯状になって、まるで川みてェだ…!!」
「自然にできたものとは思えないわ。」
「自然じゃねェだろこんなもん!!」
「何か書いてあるぞ!!!」
「出口だ!!!」
「え!?どこ……あ、あった!!」
「神の国、スカイピア!!?」
「出口じゃねェよ!!入り口だ!!!」
物凄い勢いで光の刺すところに出てきた。というよりは、雲出できた道から抜けたところでエビに放り投げられてしまった。でもそんなことはどうでもよくて…
「島だ…!!!“空島”だ〜〜〜!!!!」
一面雲、というところは白海と一緒だが明らかに違うのは建物があるというところだ。なぜ雲にヤシの木みたいなのがあるのかというところもあるが、人が住んでいそうな町並みが広がっていて…ここが空島、スカイピアというところなのだろう。やっと、空島に着いたっていう実感が湧いてくる。どんどんと近づいてくる島に待ちきれず、バカ3人が駆け出して行く。
「うほーー!!!この島地面がフカフカ雲だ!!!」
「ギャ〜〜!!!空島〜〜!!!」
ギャ〜、ってどういうことよ。さっき道案内する時に私もワクワクウキウキしてることがバレたからもう隠すこともない。ルフィ達に習って船から飛び降りようとすると…
「待って!!あんたこの服で島に降りる気?」
「え、嫌な予感……」
腕を捕まれ船内へと連れ込まれた。女部屋にはもう既にロビンが服を選んでおり、その服は…リゾートっぽいのであった。
「そのままでよくない…?早く行きたいんだけど、ナミ〜。」
「ダメ!私が選んであげる!!」
ベットに座らされ、大人しく座る。着替えてる暇があれば、ルフィ達とふざけてたいんだけどなぁ。私の服が入ってる棚から、ナミの服が入ってる棚を漁りはじめたナミに少し…いやだいぶ嫌な予感がして来た。