第5章 旅立ち
「おれは死んでもいいんだ!」
「え?」
「おれがなるって決めたんだから、その為に戦って死ぬんなら別にいい。」
「………し…死んでもいい…!?」
「それにおれはやれそうな気がするんだけどなー、やっぱ難しいのかなー。」
「ムリムリ言ってるうちは出来ないかもね〜。でも、この辺はルフィでも倒せる敵しかいないと思うよ。」
「…僕にも…やれるでしょうか…!!し…死ぬ気なら…」
「ん?何がだ?」
コビーはいつの間にか涙を流してた。今のルフィの言葉に泣けるところなんてあったかいな。
「僕でも…海軍に入れるでしょうか…!!」
「「海軍?」」
「ルフィさん達とは敵ですけど!!海軍に入って偉くなって!!悪い奴を取り締まるのが僕の夢なんです!!!小さい頃からの!!!やれるでしょうか!!?」
「そんなの知らねぇよ!」
「いえ!!!やりますよ!!!どうせこのまま雑用で一生を終えるくらいなら!!海軍に入る為命を懸けてここから逃げ出すんです!!そしてアルビダ様…アルビダだって捕まえてやるんです!!」
「誰を捕まえるって!!?コビー!!!」
隣の林から大きな金棒とやたら図体のデカイ女の人が出てきた。この人がアルビダか。同じババアならダダンさんの方が好きだな。っていうか、どさくさに紛れてコビーの船が壊されたし。
「このアタシから逃げられるとでも思ってんのかい!?そいつらかい、お前の雇った賞金稼ぎってのは…ロロノア・ゾロじゃなさそうだねぇ。最期に聞いてやろうか…この海で1番美しいのは何だい…?コビー!!」
「え……えへへ、そ…それは勿論…」
「誰だこのイカついおばさん。」
「しかも聞いた?誰が1番美しいかだって!醜い順位でいったほうが早そうなのにねぇ…」
コビーや周りの船員達、そしてアルビダ本人が私達の発言を聞いて驚いた。というか唖然とした。だって本当のことをいっただけじゃん。私のほうがまだ可愛いよねぇ。こんな厚化粧した太ったおばさんよりも。
「こいつら…何て事…!!」
「ルフィさん、なまえさん!!訂正してください!!この方はこの海で1番…1番…………1番イカついクソばはあですっ!!!!」
「あははははは!!!」