第36章 ロマン
「…………ベラミー………ハイエナのベラミー!!」
「……あいつか!!」
「……ダメよ!!?ルフィ!!バカな事考えちゃ!!出航予定までもう3時間ないんだから!!!」
「沿岸に沿ってったら昼間の町に着くかな。」
「ええ、着くわよ。」
ルフィ……手をボキボキさせて準備運動してる。ナミが止めるも、それで止まるようだったらいつもしてる。
「オイ…小僧どこへ行く…………!!!てめェ余計なマネすんじゃねェぞ!!相手が誰だかわかって……」
「止めたきゃこれ使えよ。」
ゾロが止に入ったクリケットさんの前に自分の刀を渡す。正直行って、その刀を使って止めようとしても止まらない気がするが。私が名前を言わなければ、ルフィが行くことはなかったのだろうか。
「……ルフィ、ごめんね。」
「謝んなよ。」
「じゃあさ、…………ぶっ飛ばして来て。スカッ、とするくらいに。」
「おう。」
「はぁ……あんたのことだからどうせ言っても止まらないんでしょ?……いい!?3時間よ!!ルフィ!!!それ以上出航時間をのばしたら、“空島”へのチャンスをあんたが逃す事になるのよ!!」
「分かった。……朝までには戻る。」
あの後、チョッパーに怪我を見てもらった。ベラミーから受けた傷はお腹の痣だけだったが、これまた酷いのなんの。心なしか少し凹んでる気がするし、大きく赤色に染まってる。包帯を巻いてもらって、絶対安静なんて言われたけど…このあとの事を考えると無理だと思うよ。猿2人もチョッパーに治療してもらって、回復した。いや、回復したとは言わないか…
「そういうば、あんた何で家に戻ってたのよ?」
ルフィの帰りを待ってる間、ウソップやゾロ、サンジが猿山連合軍と一緒にメリー号への強化に当たっていた。私も手伝おうとしたんだけど、チョッパーに怒られちゃったからナミとお喋りして暇をつぶしていた。