第33章 ジャヤへ
「何だかいろんな奴らがいるな、ここは。」
「楽しそうな町だ。」
ズカズカと臆することなく入り込むのはルフィとゾロ。流石というべきか、ここは空気を読んでほしかったというべきか…それより不安なのは…
「2人に行かせちゃっていいの?ナミ。」
「…………無理よ。……あの2人が騒動(トラブル)を起こさないわけがない!!」
「だよね。」
「………まぁ……ただえさえヤバそうな町だ…限りなく不可能に近いな…」
「それじゃダメなのよっ!!……ほらっ、行ってきなさい!!」
「うええっ!?」
ドンっ、と船から押し出されてしまった。危なっ、もう少しで顔と地面がこんにちはするところだったじゃないか。抗議のために後ろを振り向くと、グッ、と親指を立ててるナミと頑張れ、と顔で応援してくれてるウソップとチョッパーがいた。
「………うっそぉ…」
何か起こりそうだったら全力で止めること、トラブったら怒るわよ、と理不尽な頼みごと押し付けられてしまった。私だって怖いんだよこの町!!あんたら3人よりはガタガタと震えてなかったけども!!
「………ったく、待ってルフィ!!ゾロ!!」
1人でいるもの嫌だし、さっさと前に歩いていってしまった2人を追いかけるべく走る。また面倒臭い役割を押し付けられたもんだ。なるべく行動には気をつけさせなければ…