第33章 ジャヤへ
「はっ!!おい!!ちょっと待てよ…このままそのジャヤって場所へ行くとしたら、そこでまた“記録(ログ)”は書き換えられちまうんじゃねェか?つまり、“空島”へは行けなくなる。」
「ジャヤ舵やめだ〜〜〜!!!」
さっきジャヤ舵って言ってたばっかりじゃん。もー、ルフィは後先考えないで突っ走ろうとするんだから…
「おいナミ!!こりゃどういう事だ。」
「何よ。ジャヤへ行くってあんたが決めたのよ?」
「あっ、ホントだ……でもこうなるとは思わねェじゃねェか!!」
「思わないほうが悪いんじゃない。“記録指針(ログポース)”って始めたからずっとこういうものよね。」
「あっ、本当だ。よーーし!!よく聞けよ、おれは船長だからおれが進路を決めるぞ!!!おれは“空島”へ行きてェんだ!!!」
「ええいいわ、どうやって?」
「そりゃ人に聞くのが1番だ。」
「そうだな、ジャヤで聞いてみよう。」
「だったらジャヤへ。」
「よーーし、ジャヤ舵いっぱーい!!!」
「結局一緒じゃん!!!」
流れるように最初に戻ったルフィ。ナミはもう任せる、的な感じで答えてるし正直どうでもいいんでしょ。単純な頭では考えられないのかな?船長でしょ、そのくらいは自分で考えられるようになろうよ…
「じゃあどうすればいいんだよ!!」
「情報収集はジャヤへ行かないと手に入らないよ。」
「ジャヤへ行くと“記録(ログ)”が貯まっちまうじゃねェか!!」
「それは決められた日数の場合でしょ?行ってすぐ貯まるわけじゃないんだから、次のログが貯まる前に島出ればいいじゃん!!」
「……………はっ、お前頭いいな!!」
はぁ…と重いため息が出る。本当、この船長は…しかも兄ときた。こんな頭悪い兄やだ。ナミにポン、と肩を叩かれたが嬉しくない。