第33章 ジャヤへ
「何!!?」
「何じゃコリャア〜〜〜!!?」
「夜になった…………!!?」
「そんないきなり夜になるもん!?」
「ウソよ…まだそんな時間じゃないわっ!!」
「じゃあ何なんだ!!ルフィ〜〜〜!!!ゾロ〜〜〜〜!!!サンジィ〜〜!!!」
いきなりの暗闇でまたもやパニックを起こす私達。ナミが言うに、まだ夜の時間には早すぎる。だったらなんでそんないきなり暗くなるんだ。
「……ア…アア…!!不吉な………!!!突然来る夜は怪物が現れる前兆。船を沈められちまう…………!!!早く園長(ボス)を救出しろォ!!!」
さっきまで一致団結してた猿人さんの船員達も何やら慌てだした。怪物が現れる…?でもあの慌て方は恐怖からだ。じゃあ私達も一刻も早くここから逃げないとやられる?
「……わ、私カメの口からルフィ達探してくる!!」
「お、おい!!」
早く逃げたい、何が起こるか分からない。だから私は甲板を軽く蹴って水の能力でカメへ向かおうとしたが…船から出る前に何かに思いっきり当たって船へ戻されてしまった。
「うぐっ……お、重い…」
「ルフィ!!?」
え、ルフィ?じゃあ私の上に乗っかってるやつってルフィなの?こんなにルフィって重かったっけ??
「よっと…あ、サンジ、ゾロ!!」
下から這いずり出て立ち上がると、ちょうど海から大荷物を持ってゾロとサンジが上がってきたところだった。
「船出せ!!!さっさとここ離れるんだ!!!」
「やべェぞあいつは………!!!」
何何、あいつって誰?カメじゃないよな…あ、もしかして怪物のこと何か知ってるのかな。
「無事でよかった。そうだな、とにかくあのカメから逃げよう!!」
「カメ?いや、海には猿がいたんだ!!」
「きっと怪獣の一種だ。」
「そいつが途中までルフィと仲良くしてたんだが…」
「サル同士だからな。」
「おれ達が船から拾ったこの荷物見て、急に暴れ出しやがったんだ。」
「暴れる事ゴリラのごとしだ!!」
3人の無事な姿を見て安心したが、説明をしてくれるゾロはともかくいらない情報も加えてくるサンジにじわじわと面白くなってる自分がいる。多分それほど慌ててるんだろうけどさ…とりあえず、海底で猿人さんにあったんだね。