第32章 空への地図
「はっはっはっはっ、いやいやいや…お前はホントにムチャさすなあー。」
完成したものルフィでさえこれはヤバイという格好であった。潜水できるような防具は当たり前だがなく、ウソップが作った樽でできたものを着ている。樽って…ヤバくない?私だったら怖くて無理だ。選ばれたのはこの船の3強。
「ナミさん♡おれが必ず空への手がかりを見つけてくるぜ。」
「よろしくね♡」
「安心して行って来い。おれの設計に不備はない。」
別にウソップを信用してないわけじゃないけど、海に潜るには簡易的すぎる。ナミ、ウソップ、チョッパーはもう他人事で任せてるし。船の隣からバカでかい海王類が飛び出してきたことも考えると、本当に大丈夫だろうかと心配になってしまう。
「ルフィ…大丈夫?樽が壊れたりとか水が入ってきたりしたら助けを呼んでね。私は助けに行けないけど。」
「行かねェのかよ。」
ウソップが静かにツッコミをする。いやだって海王類がいる海に生身で飛び込むとか無理すぎる。きっとゾロかサンジが助けてくれるよ。
「じゃ、幸運を祈ってるわ。」
ウソップの凄いところはきっと、樽だけで潜水服?を作ったことと、潜った3人とスピーカーで話せる機能を作ったことだ。チョッパーがスピーカーに話しかける。
「こちらチョッパー、みんな返事して。」
『こちらルフィ。怪物がいっぱいです、どうぞ。』
『ここは巨大ウミヘビの巣か!?』
『こちらサンジ、うわっ!!こっち見た!!』
「OK。」
「OKか!!?」
ウミヘビ…やっぱりさっきの海王類以外のやつもこの船の下にいるってことだよね。大丈夫かな、無事にぶっ飛ばせるかな。ナミの判断基準が死にかけになったら危ない、みたいな判定をしてそうで怖い。