第5章 旅立ち
炎の鎮火が収まってから翌日。ルフィは外へ出ていくといいはった。
「まーまー待てルフィ!!そんな体でどこいくんだ!!」
「エースとダダンを探しに行く…!!」
「無茶言うな!!傷が深い。まーまー安静にしてろ!!」
「今、ゴミ山の方は火事の後処理で軍隊が大勢ディ回ってる。後処理っチーのは焼けたゴミの一掃と…生き残りの処理も含まれてるんだ。今行けば殺さりるぞ!!」
「……でも…!!エースに会いたい…!!きっとサボも心配してる……!!」
ルフィの気持ちは分かる……でも直ぐには探しに行けない。さっきドグラが言ったように、私達も処理されてしまっては元も子もないからだ。こんなに辛くなるなんて……
次の日、ルフィの傷の様子を最終確認してから外へ出た。そろそろいいだろう、もちろんエース達を探しに行くのだ。ルフィには黙って行かないと、騒ぎそうだしね。
「……あれ、ドグラさん?」
「…げっ、なまえlじゃニーか!……どこへ?」
「…2人を探しに。ドグラさんも?」
「……あ、あぁ…」
「一緒に行って良いですか?」
「見つかっちまっティのはしょうがない、一緒に行くか。」
そうしてドグラと一緒に行くことに成功した。街に出ると、何やら騒がしかった。
「今日は何か、お祭りでもあるんですかね?」
「……そういえばお頭が数日前に言っティた、“天竜人”っていうやつじゃニーか?」
「……天竜人…?」
人が多く集まっていた港へ向かった。私達は身長が小さいので、人を掻き分けて1番前へ進むことができた。
「お〜い!!!キミ〜、すぐ戻りなさーい!!」
……?誰か海にいる。小さい小舟に乗って、漁船かな?ドグラが持ってきていた双眼鏡で覗いていた。
「え!!?アリはもしかして………サボの奴じゃニーか!!?」
「え!!?サボ!!?ちょっと貸して!!」
半端ドグラから奪う形で双眼鏡を貸してもらう。確かに漁船に乗ってるのは小さな海賊旗を掲げたサボだった。サボを呼び止めなければ、これから貴族が来るとか言われてるし、別れの挨拶もまだしていない!!人混みを掻き分けてできる限り漁船に近づく。マグラが焦ったように呼び止めていたが、知ったこっちゃない。
「サボ〜〜〜〜!!!!!!」
子供で、女でよかった。甲高い声が凄く響いて、これならきっとサボにも聞こえるはずだ。