第30章 タイムリミット
「オオオオオオオオオウ!!!!」
ウソップの悲鳴のような叫び声にならない声が聞こえてきたと思ったら、塵旋風から抜けてナミが見えた。
「え!?何、ナミ今どういう状況!?」
「なまえ!?あんたおっそいわよ、何やってたの!?」
「ごめん、ちょっと手間取ってて…って、何でウソップ達とんでんの!?」
「時間がないから手短に言うわよ!!今、時計台のてっぺんの敵を倒しにビビ達が行ったの!!そこに爆弾があると見て間違いないわ!!」
「時計台………あそこは盲点過ぎるわ。」
落ちてきたウソップを、ごめんと思いながらも避けてナミと一緒に上を見る。ちょうどゾロが刀でチョッパーとビビを上に飛ばしたところだった。
「気づかれたっ!!!」
「何ィ!!!?」
確かに時計台の中には2人組の姿が見えた。あれが砲撃手か…見つかったら銃で確実に仕留められてしまう。
「あと7秒よ!!!!」
「何とかしやがれェ〜〜〜〜〜!!!」
2人組は銃をビビに向けている。私が行ってもいいけど、7秒で助けられても砲弾は止められない。今、ゾロの刀の上に乗ってるチョッパーしか砲弾を避けることができないのだ。なんとか…その銃さえ避ければ国は救える!!
パァン!!!
「「「ゾロ!!!!」」」
2人組が銃を引いた瞬間にゾロは思い切り2人を飛ばした。そのおかげでチョッパー達には当たらなかったけど、ゾロがもろに食らってしまった。あんなにボロボロで、お腹にも重傷を負ってるっていうのに…そのお腹で受け止めるなんて。上空でチョッパーが思いっきりビビを投げて、ビビはまた飛んだ。ビビを狙おうとした2人組が慌ててるすきにビビが武器を取り出し構える。
「「行けェ〜!!!」」
「お願いっ!!!止まって…」
技を出したと同時にビビの姿が見えなくなる。見えなくなってからすぐに砲撃手の2人組が落ちてきて…やっつけたってことは分かったけど……
時刻は16半ぴったり。爆発はない。成功した?