第30章 タイムリミット
「ビビ、私達は何をすればいい!!?」
「………うんっ!!さっきクロコダイルが、16時半に直径5kmを吹き飛ばす爆弾を仕掛けたと言っていたわ。時間はあまりない、だからまず砲撃手を探してほしいのっ!!」
「……………そんな…直径5kmって!!ここにいるみんながやられちゃうじゃん!!!」
「砲撃手を探すったって、どうやって!!!」
「考えてるヒマはねぇだろ。時間があと10分しかねぇんだ。」
10分……これがこの国のリミット。少なすぎる、だけどここで止まってちゃいままでの苦労が泡になってしまう!!
「でもお前っ、直径5kmってことは少なくともここから2.5kmは離れた所から狙ってんだろ!?」
「いいえ!!違う…!!おそらく…砲撃手はこの広場の近くにいるわ…!!」
「何でだよ、そんな事したらその砲撃手ごとドカーンと…」
「…………そういう男だって事ね。クロコダイルは……」
「味方が死んでもいいのか………!!?」
クロコダイルの目的は理想国家の建国。ナンバーは国を乗っ取った後の地位だって言ってた。B・Wに入ってる人数は多いから、どれだけ減っても国さえ手に入ればそれでいいのか…
「食えねぇ野郎だ……!!」
「………じゃあさっさと………!!」
ゾロが不自然に言葉を止めたと思ったら、ビビを狙って攻撃してきたビリオンズが倒れていた。気配を感じてとっさにゾロとサンジが倒したのだ。
「見つけたぜビビ王女ォ!!!」
「おめぇを殺せばどこまで昇格できる事やら!!!」
いつの間にか集まってたビリオンズ。こんな量ならかわせるけど、今はそんな時間が惜しい。
「10分ひく…何秒だ。」
「オイオイ、話してる時間がもったいねぇぞ。」
「「2秒だ。」」
ゾロとサンジが同時にビリオンズに攻撃した。この二人なら瞬殺だろう。その間に私達は砲撃手を探せばいいんだ。