第30章 タイムリミット
「うっふっふっふ!!よくここまで着いてきてくれたわね!!」
「何ィ!?」
「あなた達の目的は…王女である私を殺すことでしょう?…果たしてそれはできるのかしら…」
そして深くかぶったフードを取り、ウソップと一緒にあっかんべーをする。
「「残念、ハズレ。」」
「お前達は…あの時のォオ!!!」
「ゴメ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!」
「ちょっ、くっつかないで!!」
威勢よくMr.2をおちょくったはいいが、Mr.2が怒った瞬間ビビって私にひっついてきた。いや、普通だったらちょっと嬉しいんだけど…この状況で嬉しがってる余裕なんてないしすぐ動けるように身軽でいたい。
「どうなってるのぅ!?王女は何処に…」
「ビビは今、反乱軍のところ。リーダーと会うために南門にいる。」
「はぁ!?……そうか、あちし達を騙したのねぃ!!」
「そうだね、それと……ビビに会わせないように、私達がいる。ビビのところに行きたかったら私達を倒してから行きなよ!!!」
「おおおおおおい、なまえそんな啖呵切ってあいつが本気をだしたら……」
この後に及んでまだ怖がってるのか、ウソップは。確かに怖いよ、守ってくれる人がいないんだもん。だけど、ここでこいつを止めなきゃビビが危なくなる。
「ジョーーーダンじゃなーーいわよーーーう!!!あちしに勝てると思ってるわけ!?」
「そんなのやってみなきゃ分からない!!!」
攻撃がくる、そう思った瞬間に私の体は自然に戦闘態勢に入った。バレエのように高く飛び上がり、くるくる回る。……そして、
「せいっ!!!」
「うわ、………足っ!?」
思わずツッコんでしまった。手の構えが尋常じゃなかったから、手から何かしら攻撃してくると思ってたのに……まさかの足技。サンジと戦い方は一緒らしい。間一髪で避けて、体制を立て直す。
「あちしの技を避けるなんて……アンタやるわねぃ!!でも、……これは避けられないわよーーーうっ!!!」