第29章 アルバーナへ
「きゃあああああ!!!」
ナミの悲鳴で振り返ると…めっちゃ大きい魚?が現れた。次から次へとなんなんだ一体!!
「“サンドラマレナマズ”!!!出現がごくマレなの!!」
「んな説明いらねぇよ!!」
「あと人間が大好物!!!」
「そっちを先に言えェ!!!」
実はみんな余裕でしょ。じゃないとこんなに危険な時に会話なんてできるわけない。私のは独り言というか、心の中で話してるだけだから論外ね。
ドカカッ!!!
逃げるのにやや遅れがちでナマズに飲み込まれそうだったが、何かの衝撃でナマズがふっとばされた。白目を向いて河に浮かんだナマズの上には…
「「「「「「クオーーーッ!!!」」」」」」
あの時ルフィの弟子になったクンフージュゴン達がいた。…多分、全員弟子にしてたからそうだと思う。向こう岸までナマズに乗って渡らせてくれるようで…私達は気絶したナマズの上に乗った。
「兄弟弟子を放っとけねェッスって。」
「いやおれ達ァ別にルフィの弟子じゃねぇけどな。」
「でも助かったわ!!」
クンフージュゴン達がナマズを引っ張ってくれたおかげで、私達は早く向こう岸へと渡ることができた。クンフージュゴン達にお礼を言って、この先砂漠をどうするかまた悩むことになる。
「順調にきてるぞ、間に合いそうか!?」
「難しいわ。“マツゲ”くんに乗ってもまだ間に合うかどうか…!!」
「でもマツゲは2人しか乗れないよ?」
「しかもB・Wが仕掛けてくるとすりゃここから先だぞ!!!何とか全員で行動する方法はねぇのか…!!?」
ここまで来てあんなに楽だったマツゲが使えないことにみんな焦り始めた。あと衝突まで約3時間。歩くのには時間が足りなすぎる。
「待って!!あそこ!!」
「何だ!!敵か!!?も…ももう来てやがったのか!!!」
岩陰から複数人が飛び出してきた。砂埃が舞い、すぐには誰か分からない。敵かもしれないとみんなが戦闘態勢に入るが…