第27章 かけるモノ
「この国を見りゃ一番にやんなきゃいけねぇことくらいおれだって分かるぞ!!!」
「なによっ!!!」
「お前なんかの命一個で賭け足りるもんか!!!」
「じゃあ一体何を賭けたらいいのよ!!!他に賭けられるものなんて私何も…!!!」
「おれ達の命くらい一緒に賭けてみろ!!!仲間だろうが!!!!」
「!!?」
衝動的に出たビビの涙。ケンカになってた殴り合いが終わった。そうか、そういうことだったのね。私も気づいてた、ビビの頑張って作ってた笑顔に。やっぱり、ビビは1人で何とかしようということが染み付いてるんだ。迷惑かけちゃいけないとでも思ってるんだろうな。暴走を止めよう、それが私の役割だなんて言っておいて…ルフィに先越されちゃったじゃない。
「…なんだ、出るんじゃねぇか。涙。」
「………う……」
「本当はお前が一番悔しくて、あいつをぶっ飛ばしてぇんだ!!教えろよ、クロコダイルの居場所!!!」