第27章 かけるモノ
「いや〜〜諸君。今日はまー、お疲れ様!!とりあえず少し寝て体力を回復しようじゃないか。明日のためにおやすみーっ!!」
ウソップがトトさんに借りた宿の中で偉そうなことを言っている。いや、途中から自分の足で歩いてなかったじゃないか。マツゲに乗って楽してた私が言うことじゃないだろうけど。
「おめぇは今まで寝てただろうが!!」
「この野郎当たり前だ、へばったんだよおれは体力がねェからな!!おめぇらバケモンと一緒にすんじゃねぇよ!!」
ゾロが軽く突っ込んだついでに枕を投げたら、ウソップもキレ気味でゾロに枕を投げつけ返した。
「やったなコラ!!」
「それに今日のへばった大賞はお前だろ青っ鼻!!」
「フゲッ、おれは暑いのダメなんだ!!」
「サンジさんそこ私の…」
「あぁ、今日は一人で眠るのつらいだろうと…」
「で、お前は何やってんだそこで!!」
サンジはちゃっかりビビの寝床に入り込んでウェルカムしてるし。それはちょっと引くぞ…ウソップがサンジに枕を投げて突っ込んだ。あ、これ枕投げ始まる予感がする…
「オウ、いい度胸だな!!誰だ今おれにフッかけてきやがったのは!!」
「あんた達!!仮眠の意味わかってる!!?」
「勝負だクラーッ!!!」
乱闘の中から出てきた枕にビビが当たる。ビビは少し硬直した後…吹き出した様に笑っていた。…バカな奴らだけど、ある意味結果オーライなんじゃないだろうか。
みんなが寝静まった後…ふいに目が冷めた。トトさんはまだ穴を掘っているだろうか。せっかくだから外へ出ようとベットを降り…
グニャ…
「ひゃ!!?」
なんか踏んだ!!グニャ、っとした!!今裸足だからダイレクトに感覚が伝わるから虫とかだったら本当に嫌だ。そー、っと下を見ると…麦わら帽子。なんだ…ルフィか。寝るときにルフィはいなかったから、きっとトトさんが運んでくれたんだろうか。