第27章 かけるモノ
「おいおっさん!!ビビは王女じゃねェぞ!!?」
「言うな!!」
ゾロが気絶しているウソップでルフィを殴る。あーあー、ウソップ血を吐いちゃったじゃない
「あの…私はその…」
「ビビちゃんなのか…!?そうなのかい!!?」
「………え!?」
何、知り合いなのかな。ビビちゃん…だなんて。
「生きてたんだなよかった………!!私だよ!!わからないか!?無理もないな、少しやせたから。」
「………!!トトおじさん………………!?」
「そうさ………」
「そんな…!!!」
…やっぱり知り合いだったのか。ビビが驚愕したような顔をした。もしかして少し痩せたとか言ってたけど…ゴツゴツした顔や体は生まれつきではないのか。
「私はね…ビビちゃん!!国王様を…信じてるよ…!!!あの人は決して国を裏切る様な人じゃない…!!!そうだろう!!?…反乱なんてバカげてる…!!!…あの反乱軍(バカども)を…頼む!!!止めてくれ!!!もう君しかいないんだ!!!」
「トトおじさん………?」
「…たかだか3年…雨が降らないから何だ…!!!私は国王様を信じてる…!!!まだまだ国民の大半はそうさ…!!何度もねェ…何度も…何度も止めたんだ!!!だが何を言っても無駄だ…反乱は止まらない。反乱軍(やつら)の体力も、もう限界だよ…次の攻撃で決着をつけるハラさ。もう追い詰められてるんだ…!!死ぬ気なんだ!!!頼むビビちゃん…あのバカどもを止めてくれ!!!!」
ビビなら…反乱軍は止められるのかな。反乱軍のリーダーと顔見知りでもあるの?また…背負わないか少し心配である。
「トトおじさん、心配しないで。」
「……………ビビちゃん………………」
「反乱はきっと止めるから!」
「………ああ、ありがとう…………!!」
ビビはトトさんに笑顔を向けた。トトさんは安心するだろうけど、私達にはその笑顔の裏側で泣いているようにしかみえないよビビ…