第27章 かけるモノ
「なまえちゃん………もしかして天使か!!?」
「なまえーーっ!!水くれ!!!」
はいはい、と思いバックをおろして水を探す。……ん?待てよ。水…私の能力の水は飲めないだろうか。幸いコップはバックに入ってる。
「あいつらだァアアア!!!おれ達の荷物を返せーーーっ!!!」
見るとルフィはワルサギを見つけたようで、追いかけて行ってしまった。大丈夫かな…帰ってこれるの?とりあえず、コップに水は注ぎ終わった。飲んでみると……あー、うん、普通に水だね。塩は入ってないみたい。これ、配ろう。
「うううわあああ〜〜〜〜〜っ!!!」
「「「「今度は何だァーッ!!!」」」」
ルフィが帰ってきた。でかいトカゲみたいなやつに追われている。この暑い中よくそんな動けるねルフィ。普通はあのトカゲに驚くはずなんだけど、なんか思考が停止して面倒くさいことは全部流すようになっているきがする。
「…サンドラ大トカゲ!!」
「…となりでラクダも走ってるってのはひとまずおいとくか…」
「ったく、どういう星の下に生まれればこうトラブルを呼び込めるんだ。」
走ってきたルフィはもちろん、座ってたゾロとサンジまで構え始めた。
「“ゴムゴムの”…」
「“龍”…」
「“肩肉(エポール)”…!!!」
「「「“巻き”“ムチ”“シュート”!!!」」」
3人の合わせ技?が決まった。そんなたかがトカゲ一匹で3人がかりにならなくても…なんか可哀想になってくるじゃん。トカゲが。
倒したトカゲはサンジによって捌かれ、みんなで美味しくいただくことにしました。
「うはっ!見ろよ。天然のフライパンだぜ、そこらの岩は!!」
「ああ!!ちょっとまってよサンジ!!」
「ん?」
「水かけないと…そのままじゃ汚いじゃん!!」
サンジはそのまま岩に肉を乗せて焼いていたので、慌てて止めた。いやだって砂とか埃とか絶対岩についてるじゃん。コップに入れた水で岩にぶっかける。
「あぁ、ありがとうなまえちゃん。しかし、せっかくの水が…」
「大丈夫、いっぱいあるから。」
「?」
そう、私が生きてる限り水は無限大にあるのだ。ちなみに、さっき焼いた肉はちゃっかりルフィに与えていた。全員分の水を用意し、配る