第26章 兄弟
「…今思えばその時すでにクロコダイルの壮大な作戦は始まっていたの。当然王(ちち)にはさっぱり身に覚えのない事件だったけど…たたみかける様に知らぬ間に宮殿には大量の“ダンスパウダー”が運び込まれていた。全てはクロコダイルの仕組んだ罠…!!!彼の思惑通り…反乱は起きた!!!町が枯れ、人が飢えてその怒りを背負った反乱軍が無実の“国”と戦い殺し合う…!!!国の平和も…王家の信頼も…雨も…!!町も…そして人の命までも奪ってこの国を狂わせた張本人がクロコダイルはの!!…なぜあいつにそんなことをする権利があるの!?…私は!!!あの男を許さないっ!!!」
ビビの心からの憎しみと怒りと悲鳴に感化されたのか、ルフィとウソップとサンジが町を破壊した。おい、ビビの苦しみを分かったはいいけど、町に当たんなよ。
「………ったく、ガキだなてめぇら……」
本当だよ。これからクロコダイルブッ飛ばしに行くっていうのに今力入れてどうするんのさ。
「…さっさと先へ進もう。ウズウズしてきた。」