第26章 兄弟
「“70万人”の反乱軍をだぜ?止まるか?」
「………止まるか…ですって…?…ここから“ユバ”への旅路ですべて分かるわ…B・Wという組織が…この国に一体何をしたのか……!!アラバスタの国民が一体どんな目にあっているのか…!!止めるわよ………!!!こんな無意味な暴動…!!!…もうこの国をB・W(あいつら)の好きにはさせないっ!!!」
「……………悪かった…………」
ビビの覚悟は大きかった。確かに数で言うと途方もない人数だけど、リーダーである人に話を通せば止まるかもしれない。止められなくても止めるしかない。命懸けで。ビビはやりかねない。それを私達は止めなくちゃいけない。私のできること…いつでもビビの味方で、ビビの暴走を止めてあげること。
「よし!わかったビビ!!行こう!!ウパ!!!」
「ユバね。」
みんなの決意が固まったっていうのに、ルフィの一言で脱力してしまう。ウパって何よ、ルフィは一体何を聞いてたの??
とりあえず、ここからは砂漠地帯になっているはず。私、砂漠見たことないから楽しみなんだよね〜。
次の日のお昼頃…私達は再び大陸へ上陸した。ナノハナと違い、活気はなくしん、と静まり返っている。何より道が整備されておらず砂漠が町を飲み込んでいるようだった。
「ついたぞ!!!『ユバ』!!!いやーー、なんもねぇなここはっ!!リーダーを探すか!!どの辺にいるんだ!?」
「違うのルフィさん、ここはまだユバじゃないわ。ここから半日北西に砂漠を歩かなきゃ。」
「半日も!!?」
食料や水、その他諸々をバックに詰め込んで背負う。あまり重いと歩くのがしんどそうだが…これからの戦闘や日数を考えるとどうしても重くなってしまう。
「地図を見て。今、大きなサンドラ河を抜けてここに上陸したのよ。ここは『緑の町エルマル』。」
「緑の町?緑なんかどこにもねぇぞ!?」
「…ええ、今はね……!」
そうか、それもクロコダイルの仕業だったりするのかな。ここも元は活気のある町だったのかもしれない。
「うおーーっ、何だこりゃカメか!?アザラシか!?」
「クンフージュゴン!!だめよウソップさん、近づいちゃ!!強いから。」
「敗けんな。」
ビビが全部言い終わる前にウソップはクンフージュゴンに負けてボロボロになってた。クンフーということは、クンフーで勝負を挑むのかな