第26章 兄弟
「麦わらの一味がいたぞぉ!!!」
「お!みんないるなー!!」
「バカ!!てめぇ1人でマいて来い!!!」
「逃がすかっ!!!“ホワイト・ブロー”!!!」
ほらほらほら!!しかもこの海軍の人達、スモーカーの部下達じゃない!!スモーカーが出てきちゃったよ!!どうすんの……
「“陽炎(かげろう)”!!!」
「え!?」
スモーカーのモクモクの攻撃に誰かが攻撃を仕掛けた。しかも、ルフィを守るように。
「やめときな。お前は“煙”だろうが、おれは“火”だ。おれとお前の能力じゃ勝負はつかねぇよ。」
「誰なの……!?あれ。」
あれは………悪魔の実の能力者だし、幼少期とは全然違う声、体格だが……間違いない。あの人は
「「……エース……!?」」
「変わらねぇな。ルフィ、なまえ。」
エースだ。うわ、3年振りだ…フラッ、と近づくこうとすると、エースから手でストップと手を出されてしまった。
「とにかく、コレじゃ話もできねぇ。あとで追うからお前ら逃げろ。こいつらはおれが止めといてやる。行けっ!!!」
「…………わかった。」
「行くぞっ!!」
エースの合図でルフィと私は海軍とは逆の方向へ真っ先に走った。困惑するみんなに説明は後で、と言って渋々動いてもらいビビの指示で船へと向かう。
「船に乗る!?島を出るのか!?」
「ううん、船で河から内陸へ入るの…そしたらその先は砂漠よ!『ナノハナ』に寄ったのは必要物資の調達のため!」
「急げ急げ、海軍が来るぞっ!!」
「乗り込んでイカリを上げろ!!」
「やー、まさかこんなトコでエースに会うとは思わなかったなー、なまえ!!」
「……そうだね、カッコよくなってたね。エース……」
ルフィもエースの後ろ姿を見て、とても嬉しそうに言った。3年前のエースとの出来事が鮮明に思い出される。あとで追うから、って言ってたけど、私達の居場所がわかるのかな。
「カルー、待って!」
ビビの声でそっちの方向へ意識が行く。みんな船へ乗り込み終わったが、ビビとカルーだけが船へ乗っていなかった。