第1章 トリップのはじまり
‥‥‥‥‥‥‥‥………は???
「は??小さいとは失礼な!!こうみえてもね、161はあるんですよ!?」
し〜…ん……………
あれ、なんか静まり返っちゃった。何も悪いこといってないぞ私は。
「お嬢ちゃん、鏡みてみ。」
くるっと方向転換させられて、等身大の鏡が目に入る。そこにはだいたい6才くらいの小さな女の子が写っていた。…待って、これ私だよ。小さい頃の私。アルバムとかで見たことある。
「え??あれ??なんで…」
「頭打ちすぎて、子供だってことも忘れちまったのか?」
「…いや、そんなはずは…だって私、18才になったばかり…」
「…………………妙だな。」
船員はみんな揃って頭をかしげる中で、シャンクスさんは今回見た中で一番真面目な顔をして私の顔を見ていた。なにかついてるのかな??
「お嬢ちゃん、名前は」
「あ、えっと、なまえです。」
「どこから来た?」
「………えっとぉ……」
これ、言ってもいいんだろうか。日本って言っていいのだろうか。だってここはワンピースの世界であって、当然日本という国は存在しない。
「……もし、もしかしてさ」
「は、はい…?」
「日本っていう国からトリップしてきた、なんてくちじゃねぇだろうな?」
「…えっ、日本ってここにあるんですか!?」
「……大変なことになった‥」
大変なこととは…?やっぱりここには日本がないのか?続いて真面目な顔で話し続けるシャンクス。
「トリップ…してきたんだな?マズイな…もう来ちまったのか…いいか?よく聞けなまえ。これはお前の命にも関わることだ。」