第26章 兄弟
「どうしよう、『ナノハナ』の町は広いから、ルフィさんを探すとなると大変よ!」
「心配ねぇよビビちゃん。町が騒がしい所を探せばいい。いるはずだ。」
「ははは、そりゃいえてる。」
上陸してから姿が見えなくなったルフィを心配するビビ。もう私達はルフィの奇行に慣れてしまっていて、サンジなんかはどこを探せばいいかなんて的確にわかってらっしゃる。
「それより、あいつにはもっと自分が賞金首だってことを自覚してほしいのよね。こういう大きな国では特に…!!」
「放っとけ。どうにでもなる。とにかく、おれ達もメシを食おう。考えるのは全部その後だ。」
「待ってあれは……!!Mr.3の船!!」
本当だ、船首に3の字がかかれている船がある。あいつまだ生きてたのか……お前のろうのせいで、どれだけ苦しめられたことか…
「……まさか…あんにゃろ、くたばってなかったのか…!?」
「あの船は確か“ドルドルの実”の能力を動力にしてるはず…来てるんだわ、この国に…」
私達はとりあえずルフィを探すより、食欲と服を調達することにした。その為、食料調達しにいくサンジにみんなの服を頼んだんだけど…
「素敵っ♡こういうの好きよ!私!!」
「でも…お使い頼んで何だけどサンジさん、これは庶民というより踊り子の衣装よ…?」
「いいじゃないか踊り子だって庶民さ〜♡♡要は王女と海賊だとバレなきゃいいんだろ?」
「でも砂漠を歩くには。」
「大丈夫、疲れたらおれがだっこしてあげるよホホ♡」
サンジったら、2人のかわいい衣装にメロメロになってる。これ絶対サンジの趣味だよね〜、私も好きだよこういうの。だけど、脇とかお腹とか…普段見せないところが見えてるのがかなり恥ずかしい。