第25章 仲間の印
ドラム島を出てからもう5日たってしまった。保存食があったからなんとか食べられているけど、贅沢はできていない。そのため、食べたやつらが食料確保に駆り出されている。
「ルフィ!!てめぇがエサ食っちまうからいけねぇんだろうが!!エサがなきゃ釣れるもんも釣れねぇよ!!!」
「お前だって食っただろ。」
「おれはエサの箱のフタの裏についてたヤツ食っただけだ!!」
またなんか言いあいをしてる。全く、エサを食べるってどんな神経してんの?魚のエサってミミズとかそのへんじゃないの?
「ルフィさんウソップさん、なにか釣れ…カル〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!あなた達カルーに何してんのよ!!!」
エサがないからとルフィ達の次の標的にしたのは何とカルー。ビビの悲鳴がこだまし、ルフィ達はビビの鉄拳によってねじ伏せられた。
「…あれ、なんだろう。煙が……」
前方に煙が出てた。確か……下に火山かなんかあるから出てるっていう現象だっけ。違ったらヤダから一応ナミにも確認を取ったほうがいいだろう。
「ナミ〜?正面に煙があるんだけど、突っ込んじゃって大丈夫かな?」
「…ああ、大丈夫。何もないわ、ただの蒸気。」
「ただの蒸気が海から!!?」
「ええ、ホットスポットよ。」
…私の予測は当たってたみたい。と言っても、これはワンピースで読んだことがあったからなんとなく覚えてただけのことなんだけどね。
「下に海底火山があるんだっけ…?」
「海底なのに火山なのか?」
「そうよ、火山なんてむしろ地上より海底の方にたくさんあるんだから。こうやってね、何千年何万年後この場所には新しい島が生まれるの。」
「なにかすごい場所みたい、ここは…」
「そうよ。」
通過する際、ほんのちょっと熱くて臭かった。しかし、すぐ通り抜けると思い鼻を摘んで待つ。少したち、煙を抜けきったとき、今度はウソップとルフィの悲鳴が轟いた。
「「オカマが釣れたぁぁぁ!!!」」
…オカマ?オカマが釣れたって、トチ狂ってるんじゃないか。慌てて船を除くと…
「シィ〜〜まったぁ!!あちしったらなに出会い頭のカルガモに飛びついたりしてんのかしら!!!」
………マジでオカマいた。マントをしており、背中には小さな羽と白鳥。オカマ特有の話し方。しかし、途中で自分からカルーから手を離し海に落ちていったから2度見はできなかった。