第24章 冬島に咲く桜
「ドルトン…この城の“武器庫”の鍵ってのはどこにあるんだい。知ってるね?」
「武器庫…なぜあなたがそんなものを。」
「どうしようとあたしの勝手さね。」
「あの鍵は昔からワポルが携帯していたので、ずっとそうなら…ワポルと一緒に空へ。」
あ、ワポルってルフィに空へ吹き飛ばされたんだね。ざまぁ。…ってか武器庫の鍵って…ナミがすった鍵じゃ…ナミを見ると、いたずらっぽく微笑んでしー、とされた。…これは取り引きをしそうだ。
「何本当かい?困ったね。」
「ドクトリーヌ?ウチの船員(クルー)の治療代なんだけど…タダに!!…それと私を今すぐ退院させてくれない?」
おおっと、大胆にきたな。でもきっとDr.くれはは飲んでくれるだろうという自信があるんだろう。
「そりゃ無理な頼みだとわかって言ってみただけかい。治療代はお前達の船の積み荷と有り金全部。お前はあと2日ここで安静にしててもらうよ。」
「ナミさんそうよ!ちゃんと診てもらわなきゃ…」
「平気よ。だって死ぬ気がしないもん。」
「それは根拠にならないわよっ」
まぁ実際死にかけてたもんね。ついさっきまで。熱は引いてるから幾分楽になったんだろう。
「“武器庫”の鍵、必要なんでしょーう?」
「な………君がなぜその鍵を!?」
「本物なのかい!?どういうこった。」
「スったの。」
「このあたしに条件をつきつけるとはいい度胸だ。ホンットに呆れた小娘だよお前は。」
「ふふ。」
「…………いいだろう、治療代はいらないよ。ただしそれだけさ。もう一方の条件はのめないね。医者として。」
ナミから鍵を奪ってドアへと向かったDr.くれは。治療代ただっていうのはかなり大きいな。ありったけ取られたら出航できなくなっちゃう。
「ちょっと待ってそれじゃ鍵は渡せないわよ、返して!!」
「いいかい小娘。あたしはこれからちょっと下に用事があって部屋を開けるよ。奥の部屋にあたしのコートが入ってるタンスがあるし、別に誰を見張りにつけているわけでもない。それに背骨の若造の治療はもう終わってるんだが…いいね、決して逃げ出すんじゃないよ!!」
ドルトンさんについてきた村人達を全員連れて行ったDr.くれは。…これは