第24章 冬島に咲く桜
何だうるさいな。騒がしさに目を覚ます。周りには空のベット2つと薬がもろもろ。確かろうを消すっていうすごく痛みを伴う薬を飲んで…多分少し眠ってしまったんだろう。まぁ病気は大体寝て治るもんだしね。
ばんっ!
「おーー、さみーーさみーー」
「わっ!…何だルフィか…」
いきなり扉が空いたからビックリしたではないか。…それにしても、まだルフィは半袖短パンという寒い格好をしてるのか。凍傷になったっていうのにバカなのかな?
「どうしたの?外…」
「お、なまえ。外寒いんだ。おれの服どこいった?」
「いや寒さじゃなくて。騒がしいけど、外で何かあったの?って聞いてんの。」
「ああ、ケンカだよ。」
「ええ?ケンカ…?誰と。」
「でっけーガマ口。」
でっけーガマ口……ワポルのことかな。多分だけど。ルフィが服を探すためあちこちを散らかし始めた。待て待て、人様の家を何自分のものみたいに…
「ルフィ!私の貸してあげるから、漁らないで恥ずかしい。」
ベットに寝るときに暑かったから横においた服を掴んで、ベットから降りてルフィに渡す。
「え〜〜〜っ、お前のカッコ悪ィじゃんか。」
「はぁ?ルフィの方が倍カッコ悪いの着てんじゃん。私のほうがまだマシだよ。」
「そうか。まーいいや、あったかけりゃ。」
文句言いながらも袖を通して出ていくルフィ。失礼なやつだホント。ナミのお墨付きだってのにダサいルフィに言われちゃったらお終いだわ。…さてと、起きたことだしナミの様子でも見に行こうかな。
「ナミ〜?」
「あ、なまえ!」
虱潰しにドアを開けていくと、ナミのいる部屋を探し出すことができた。というか、開放されてるドアが少なくて、後は城の外からの冷気で凍って使えなくなっていたから探しやすかった。
「……………元気そうだね。」
「ええ、お陰様で。ありがと!熱は下がってるみたいだからもう平気。…なまえはろうはもう大丈夫なの?」
「うん、薬もらって燃やしてもらった。」
熱は下がっててもケスチアの細菌は多分体の中に残ってるんだろうな。ってか、言われてるのだろうけど、ナミがそんな忠告聞くはずがないし。