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異世界人の冒険

第23章 名前のない島


「………凍ってる…」

マジか…そんなことあるんだ。私、氷も使えるようになったよ………じゃあまぁ次。ウソップ達はどこへ行ったのか。魔女の出た街ってどこだっけな…確かココアなんとか。分かっても意味ないか…地図ないから向かうにも向かえないし。てか、歩いて追いつくレベルじゃないと思われる。………待てよ、私の氷の能力…水を出してから凍るんだから空中も歩けるのでは?ほら、水を出す勢いで凍ったところを歩けば足場はできるわけだから…よし、いけるわ。じゃあ、空も飛べると仮定すると、目で見えるロックを目印にルフィ達を追い掛ければいいよね。魔女が下に降りてきちゃってるって。

「膳は急げ、追いかけよう!」

「デ〜〜ルリリリリイ〜〜シャ〜〜ス!!いいか国民共よ、この国にあるものは全ておれのおかし!!おれ様がなぜに偉いのか教えてくれクロマーリモ!!」

…なんだあれ。家を食べてる…………待てよ、あいつこの国の元王じゃない?さっきドルトンさんが話してた最悪なやつ…ワポル。ヤバイ、王ということは城に向かうよね?住んでるっていう魔女が追い出されたらナミが助からなくなっちゃう!早く行かないと…手から水を出し、即効で氷になった上を走る。走るというか、勢いで滑る。普通に走るより早いから、これはルフィ達に追いつくんじゃなかろうか。




ドラムロックの麓までとりあえず来た。途中雪崩が起きたみたいだが、何とか上の方に道を作り避けてこれた。やっぱり飛ぶと歩くのじゃ圧倒的に大変さが違うね。滑ってたおかげでそんな疲れてないし…問題はこのドラムロックだ。これをどうやって登るのか。麓にルフィ達はいなかったし、雪崩に飲み込まれて…っていうのは考えにくい。だから今ここを登ってるか、城にたどり着いたかのどちらかだと思うけど。とりあえず上に滑ることは不可能だからロッキーの周りをぐるぐる回りながらちょっとずつ上がるのがいいと思う。

何時間たっただろうか、いやもしかしてそんなに立ってないのかもしれない。だが、標高が上がっていくにつれ体が凍っていくのが分かる。寒い、のではなく痛い、に変わるのだ。少し違うことでも考えよう、そう思ったとき…

「………痛っ!!」

頭に何か重いものが当たった。咄嗟に掴んだが、それはダランとしてて…少し重かった。

「…………え、サンジ!!?」
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