第3章 コルボ山
「今日はもう寝ちまいな!!明日からキッチリ働くんだぞ!!」
ダダンに寝床にほうり投げられて即寝をきめたルフィ。続いて私も寝床に入るが、救急箱をパクってきていたので、寝てるルフィの怪我の治療をしてやる。
「……全く、何でこんなに怪我してんの……さすがに、心配したんだからね、ルフィのバカ…」
いかん、少し泣きそうになってしまった。慌てて涙を拭いて床に入る。でも多分、ルフィは明日も外へ出ていくんだろうなぁ…
次の日
「今日もどっか行くのか!?エース!!俺も連れてってくれよ!友達になろう!……待てよーー!!今日は見失わねぇぞ!!」
そしてまたエースを追って森へ行ってしまった。
「お頭!あいつまたエースを追って!」
「コラルフィ〜〜!!お前はウチの雑用をやるんだよ!!クソガキ言う事聞きやしねぇ!!」
「……あはは、ダダンさん、私がルフィの倍働くんで許してあげてください。」
エースを追ってくルフィを見届けて、ダダンにそういう。相変わらず何考えてるか分からないルフィだけど、必ず帰ってきてくれることを信じて待つっていうのも悪くないよね。
「…ったく、どっちが上だか分かりゃしねぇ。わかったよ、但し、お前にはしっかり働いてもらうぞ!」
「…もちろんです!」
それから8日目、10日が過ぎ…追いかけては見失い、しかし毎日毎日…1ヶ月、2ヶ月…雨の日も風の日もルフィは必死にエースを追いかけ続けた。いつもいつも怪我して帰ってくるのに、本当に諦めないんだなルフィは。そしてその日の夜。またダダンの声が響いた。
「どういうこったこりゃあ〜〜!!エース!!ルフィ!!そいつは誰だ!?何でガキがもう一匹増えてんだよ!!」
ん?1人増える?てか今日はルフィ、エースと一緒に帰ってこれたんだ!そう思ってそっと入り口を除くと……
「よう!ダダンだろ?おれはサボ。」
「サボ!!?知ってるよその名前!おめぇもよっぽどのクソガキだと聞いてるよ!!」
「そうか…おれもダダンはクソババアだと聞いてるよ!」
「余計な情報持ってんじゃねぇよ!!」
クス……と、笑ってしまった。サボか、やっと来たんだね。実はエースよりサボの方が好きなんだよね。カッコイイし、優しいし。寝床も1個増やさないとなぁ。布団敷きに行こ。
「…うわぁ、結構狭くなっちゃったなぁ。」