第3章 コルボ山
ダダンが持っていた酒がなくなったので、ちょうどいいと思い切り上げた。帰り際に「あいつ一体いくつだ…?変なガキだ。」っていう呟きが聞こえたが、まあ言いたいことは言えたしいいか。あ、いい忘れていたが、エースとルフィと私は同じ部屋で寝ている。今何時かは分からないけど、エースが帰ってくる時は必ず布団を引くようにしようと思った。疲れてるだろうからね。
「……よっと、……もしかしたらルフィが帰ってくるかもしれないし、3人分ひいとこう…」
3人分ひきおわった。けど、寝る気にはなれず……ちょっとだけ外でルフィを待ってみようかな。そう思い扉を開けると…
「…あ、エース……」
「………」
「………布団、敷いといたから……おやすみ。」
気まずい。昼あった時より凄みが増して見える。夜だからかな。そういって通り過ぎようとした時。
「…余計なこと言うんじゃねぇ。」
「え…」
振り返るともう既にエースは布団に潜っていた。さっきダダンに言ったことだろうか。エースは聞いてたんだな。
「そんなの私の勝手でしょ。あんたに命令される筋合いなんてない。」
「……は?」
何か言う前にさっさと出ていく私。大人気ないなぁ私も。10歳に対して。まぁでも許してよ。私も今は6歳なんだから。……外は寒い、ルフィはまだ帰ってこない。
1週間後の夜。
「お頭っ!!ダダンのお頭!!ルフィの奴帰って来やがったぜ!!」
家中に響く大声で、離れに掃除に行っていた私にも聞こえた。それを聞いて掃除を放棄して慌てて入り口へと走っていく。ルフィ、やっと帰って来たんだ!!よかった!!
「こいつ…生きてやがったのかい!!おめぇ一体どこ行ってたんだよ!!」
「まーまー、お頭。まーまーお前、どこで何してたんだ。」
「谷の下で狼に…追いかけられてた…」
「谷底!?なにしに行っティたんだ!?」
谷底!?本当何してたんだルフィは!!てかよく無事でいられたな!!さすがガープさんの息子!生命力は半端なく強いようだ。
「ルフィ!!!!」
やっと見えてきたルフィに、声をかけながらそっと抱きつく。ちょっとフラッとしてたルフィだが、少し嬉しそうに笑ってた。