第3章 コルボ山
「…うわぁ、結構狭くなっちゃったなぁ。」
一応私とルフィとの間はとっているが、3人の間がほぼない。でも、今日なんだかの進展はあったらしいから喧嘩にはならないだろう。そう思ってたらドアの奥から声が聞こえてきた。
「…あ、そういえばサボ。ここにまだ女がいるんだ。」
「え?ダダンの他にか?」
「ああ、なまえっていう名前の…」
「おれの最初の友達なんだ!!」
「ふ〜ん。そう、か……あ。」
私の話をしているらしいから挨拶をしとこうと思ってドアを開けたら、ドアをちょうど開けようとしてたルフィとぶつかった。
「うわっ、………は?ルフィどうしたのその怪我!?」
「お、なまえ!」
「いやなまえ、じゃないから!何清々しく挨拶してんの!?エース、またあんたの仕業なの!?いい加減にしてよね!!」
「…はあ!?何で俺のせいにするんだよ!!」
「まあまあエース。」
あら、エース喋ってくれるようになったのね。実はルフィが帰って来ない間、ちょっとずつ話しかけてはいたがほとんど無視されたりとか喋ったとしても一言だけだったりとかしたから。
「……あ、なまえといいます。これからよろしくね、サボ。」
エースとルフィの前に移動したサボに私はしっかりと挨拶をする。どうやらルフィと仲良くなったエースの友達らしい。あー、私もその場にいればよかったなぁ。
「あ、こちらこそよろしくなまえ!」
握手を求めてきてくれたので、両手で答える。そしたら少しサボが照れたように笑ったので、こっちも笑えてきてしまって締りのない顔をしてしまった。そして一言
「…あー、エースより全然いい子だなぁ〜、礼儀正しいし、優しいし、笑顔がカッコイイし、服きっちりしてるしぃ〜、サボの方が好きだなぁ〜」
「…おい!!別にお前に好かれなくてもいいけど、なんか気に食わねぇこといいやがって!」
「あはははは!エースに怖じけない奴、ルフィの他にいたんだな!」
「ちっ、うるせぇサボ。」
そうして3人は毎日仲良く出掛けるようになった。私をおいて…ちょっと寂しくなったけど、サボが毎日あったことを話してくれるおかげで毎晩が楽しみになった。私は妹気質を充分に使い、サボに甘えるようになったため、サボに構われなくなったエースも加わって夜はちょっとしたお話会のようになった。