第20章 勇敢なる海の戦士
「……………そうね、そうしようかしら。ありがとう、なまえさん。」
最初は少し戸惑ってたビビも、私の提案に乗ってくれた。色々考えてたのは事実だし、ずっと船にいるのも気が滅入りそうだからね。
「じゃあビビちゃんに愛情弁当を。」
「カルーにドリンクもお願いできる?」
「よし!!行くぞ!!!」
「おおよそで戻ってくるからっ!!」
2人はサンジが用意してくれたお弁当+飲み物を持って元気よく行ってしまった。カルーは行く瞬間までガタガタと震えてたけど大丈夫だろうか。
「度胸あるな、ミス・ウェンズデー。」
「さすが敵の会社に潜入するだけあるわ。」
「私達も見習わなきゃね。」
「じゃ、おれもヒマだし、散歩してくる。」
「散歩!?」
え、ゾロも結局船を降りる気だったんならルフィ達と一緒に行けばよかったのに…なんでわざわざ一人で行こうとするのか。迷うくせに。
「おいゾロ!!待て待て!!」
「ん?」
「食糧が足りねぇんだ。食えそうな獣でもいたら獲ってきてくれ。」
「ああ、わかった。お前じゃ到底仕留められそうにねぇヤツを狩ってきてやるよ。」
なんでわざわざそんなサンジを挑発するようなことを言うのかね。サンジは普通に頼んでたのに…
「待てコラァ!!!」
「あァ!?」
「聞き捨てならねぇ…!!!てめぇがおれよりデケェ獲物を狩って来れるだと…!?」
「当然だろ!!」
「狩り勝負だ!!!」
「いいか!!“肉何kg狩れたか勝負”だ!!」
「何tかの間違いだろ。望むところだ。」
はぁ…面倒くせぇなあいつら。子供かな。てかそんな二人とも何トンかのもの持ってきちゃったら船に入らなくない?
「…どいつもこいつもなんであいつらあんなにこうなのかしら。」
「わかるぜ、その気持ち。泣くな、おれはおめぇの味方だよ…!!」
ん、そういえば…大変なことに気がついてしまった。
「………待ってよ、この船に残ってるの私達3人だけじゃ…」
「たよりね〜〜」
「「それは私のセリフよ/だよ!!!」」
ったく、ウソップったら男じゃん。海の男になるんだったら、少しでも頼りがいのあるやつになってもらわないと…って私が言えたことじゃないんだけどね。