第20章 勇敢なる海の戦士
「…デカイわーーーっ!!!」
そうなのだ、普通に可愛いと思ったのに船の3倍以上の大きさで。可愛いけど怖い!!
「逃げろーーっ!!」
「ほいきたキャプテン!!」
私達はルフィの声でイルカから逃げようと船を動かすのだった。
イルカからどうにか船の損傷もなく逃げ切り、落ち着いた頃。見張り台にいた私は遠くに島を発見した。
「ナミ〜〜っ!!島見えた!!ログ合ってる!?」
「………間違いない!!サボテン島と引き合ってる。私達の次の目的地はあの島よ!!」
「あれかァ〜〜〜〜っ!!!“偉大なる航路(グランドライン)”2つ目の島だァ〜〜っ!!!」
至って普通の島だ。木がいっぱい生えてて、サバンナみたいな。野生の動物がうじゃうじゃいそうな森だな。
「……気をつけなきゃ……………ミス・オールサンデーの言っていたことが気になるわ。」
「か……!!か……!!怪物でも出るってのか!!?」
「さァ、わからない。」
「そろそろ食糧を補給しねぇとな…この前の町じゃ何も蓄えてねぇし。」
「……んー、いやでもさ、ここ、ジャングルってぽいからその辺の動物捕まえて肉にするしか…」
「ここが“リトルガーデン”……………!!!」
「そんなかわいらしい名前の土地にはみえねぇぜ?」
「どの辺がリトルなんだ………!?」
「……だいたい見てよ!!こんな植物…私図鑑でも見たことないわ。」
ギャアギャアッ!!!
「ひゃあ!!?」
しまった、あまりにも静まり返ってたから油断してた。大きい音に過敏になってしまうのもいつか慣れてくれないかなぁ…
「ご、ごめん、ビックリして…えへへ。」
「…なまえちゃんったらかわいい♡大丈夫さ、ただの鳥だよ。そしてここはただの密林(ジャングル)、心配ねぇ!!」
うん、そうだといいけど。ただのジャングルだったらミス・オールサンデーがあんなこと言うだろうか…?
「なぁなまえ、トカゲが空飛んでるぞ!」
「トカゲが…トカゲは飛ばないでしょ。」
ルフィが目を追ってた方向を見ると…確かにトカゲっぽいのが空を飛んでる。だがあれは見たことるぞ…
「…………てかあれって…恐竜じゃ…」
「恐竜!!!?」
「うん……だってあれって」