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異世界人の冒険

第20章 勇敢なる海の戦士


「悪魔の実か!!?何の能力だ………!!?」

これは長距離からでも発動する能力だな。パラミシア系…かな?

「うおっ、よく見りゃキレーなお姉さんじゃねェかっ!!」

いや今更かいっ!サンジが女性に向かって武器を向けるなんて珍しいと思ったらこれだよ。ちゃんと見てなかったんだね…

「フフフッ…そうアセらないでよ。私は別に何の指令も受けていないわ。あなた達と戦う理由はない。あなたが麦わらの船長ね。モンキー・D・ルフィ。」

すっ、と被ってたルフィの帽子を自分の手元に持っていった。本当に便利な能力だな。

「あ!!お前帽子返せ、ケンカ売ってんじゃねェかコノヤロー!!!」

「おれはお前を敵だと見切ったぞ、出ていけコラァ!!!」

メインマストの後ろに隠れながら言ったってあんま効果ないぞウソップ…

「不運ね…B・Wに命を狙われる王女を拾ったあなた達も、こんな少数海賊に護衛される王女も………!!!」

「………少数でも強いし……」

「…フフ、そして何よりの不運はあなた達の“記録指針(ログポース)”が示す進路…!!!その先にある土地の名は“リトルガーデン”。あなた達はおそらく私達が手をくださなくてもアラバスタへも辿り着けず…!!そしてクロコダイルの姿も見ることすらなく全滅するわ…。」

「するかアホーっ!!!帽子返せ!!!コノヤロー!!」

「コノヤローがお前はーーーーっ!!!アホーーーッ!!」

いやうるせぇよ。…さっき少数海賊って言われてちょっとカチンときて、小さい声でだけど反論してしまった。しかも笑われた恥ずかしい…

「遠吠えは結構。虚勢をはることなんて誰でもできるわ。困難を知ってつっこんで行くのもバカな話。」

ルフィの頭にちょうどくるように帽子を戻して、ビビにも何かを渡した。

「“永久指針(エターナルポース)”………!?」

「それで困難を飛び越えられるわ。その指針がしめすのはアラバスタの1つ手前の“何もない島”。ウチの社員も知らない航路だから追っ手もこない。」

「なに?あいついい奴なの……!?」

「な…何でこんな物を……!!」

「………どうせワナだろ。」

「どうかしら………」

多分…本気を出せばいつでもバロックワークスにやられるって思ってるんだろうから…ちょっとでも生き残らせようとしてくれてる…?いや、所詮暇つぶし程度しか考えてないだろうな
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