第20章 勇敢なる海の戦士
「どうでもいいけど、何でお前はおれ達の船に乗ってんだ!!」
いや、どうでもよくないでしょ。イガラムが燃やされたかもしれないんだよ?ビビの顔色見てから言ってよ。
「何であんたがこんな所にいるの!!?ミス・オールサンデー!!!」
「今度は何!?“Mr.何番”のパートナー!!?」
「Mr.0(ボス)のパートナーよ…!!!実際にボスの正体を知ってたのはこの女だけ。だから私達はこいつを尾行することで…ボスの正体を知った…!!!」
尾行したって…クロコダイルのパートナーなんだから気配とかで分かっちゃうのでは…
「正確には…私が尾行させてあげたの…」
「何だいいやつじゃん。」
「そんなこと知ってたわよ!!!そして私達が正体を知ったことをボスに告げたのもあんたでしょ!!?」
「何だ悪ィやつだな。」
「…ちょっとルフィは黙ってようか。」
とりあえず茶々を出してくるルフィを黙らせる。話が全然進まないだろうから。
「あんたの目的は一体何なの!!?」
「さぁ…あなた達が真剣だったから…つい協力しちゃったのよ…本気でB・W(バロックワークス)を敵に回して国を救おうとしてる王女様が…あまりにもバカバカしくてね……!!!」
あらま…これは、かなり、煽ってらっしゃる?無理だ無謀だと言ってるわけですか…挑発に乗らないほうがいいと私は思うんだけどなぁ
「ナメんじゃないわよ!!!!」
ビビが叫んだ途端、ルフィと私以外のみんながミス・オールサンデーに向かって戦闘態勢をとった。警戒心丸出しでね。みんなすごいなぁ、私はポっカーンと突っ立ってるだけなんだよね。
「おいお前…意味わかってやってんのか……!?」
「いや…何となく…愛しのミス・ウェンズデーの身の危険かと…!」
そうだよね、2人は知らないもんね。というか、サンジが銃を持ってるなんて珍しいな。
「………そういう物騒なもの、私に向けないでくれる?」
ミス・オールサンデーの近くにいたウソップとサンジは何か力で武器とその身を2階から投げ捨てられた。まるで引っ張られていたような…
「何だ!!!」
「………悪魔の………」
「おおおっ!!?」
続けてナミとゾロの武器も叩き落とされた。多分手を弾かれたんだろう。