第3章 コルボ山
何かさっきルフィが騒いでたので、エースがルフィにちょっかいだしたのだろう。ルフィは怒ってエースを睨みつけていたし、エースはエースでやれやれみたいな顔をしてるし。どうなることやら…じゃあ私もルフィに挨拶していこうかな。
「ルフィ、じゃあ元気でやってね。」
「…えっ、なまえも一緒だろ!?」
「……えっ。」
ルフィがさも当然のようにそう言った。あれ、っと思いガープさんを見ると…
「おお、そうじゃった。ダダン、こいつも面倒みてやってくれ。ルフィの彼女じゃ。」
「はぁぁぁ!!?ここは幼稚園じゃないんですよ!!?」
「ちょちょちょ、ガープさん嘘つかないで!!彼女じゃありません!!」
何いってんだこのジジイ!!彼女じゃなくて友達ってさっき言ったでしょうに!!ルフィもルフィで彼女ってなんだ?みたいな顔してるし!知らなくていいよ〜
「こいつはルフィらと違って一般の子だ。どうやら教育が行き届いてるらしいから、役に立てるじゃろう。…ということでわしは行く。」
ええええええ!!?と言う叫び声が4つ。ダダン達と私。やだやだ無理無理!!こんなところに私を置いてかないでぇ!!
ガープさんが帰って直ぐ、ルフィはこういった
「おれ、山賊大っっ嫌いなんだ!!」
「ちょっ、ルフィ!!これからお世話になる人になんてことを!!」
「黙れクソガキ!!あたしらだっておめぇみたいなの預けられて迷惑してんだ!!ここに居たくなきゃ好都合!!出てってその辺で野垂れ死んじまえ!!」
「まーまーお頭。」
すごい怒鳴り声。家がミシミシいってそう。さすが山賊、気迫は十分にあるらしい。
「メシ食い足りねぇ、俺もあの肉食いてぇ!」
私の隣でエースが食べてるお肉を見てルフィはよだれを垂らしながら講義した。さっきのダダンの言葉を臆さない態度、さすがだわ。
「あの肉もこの肉もエースが捕ってきた野牛の肉だ!!あたしらにも分け前を渡すことで食卓に並ぶんだ!!山賊界は不況なのさ!!明日からおめぇら死ぬ気で働いて貰うぞ!!掃除、洗濯、靴磨きに武器磨き!窃盗、略奪、サギ、人殺し!!いいな…!!ここでさせられた事は絶対にガープの奴にチクるんじゃねぇ!!」
うわぁ、確かにギリギリの生活になりそうだ。てか、ルフィに窃盗やらサギやら絶対に出来そうにないな。どうするんだろう。