第3章 コルボ山
「あの、なんで私まで…」
「ん?あぁ、マキノから聞いたぞ。孤児なんじゃってな。ルフィの唯一の友達なんじゃ、一緒にいてやってくれ。そして立派な海兵になるんじゃ!」
「いや最後の言葉がメインで言ってますよね!?少しでも多く海兵を育てるって感じですか!?」
「顔が整ってる上に賢い……ますますルフィの側におってほしいわい。」
「えぇ…」
ルフィが大きくなって海賊になったら、私が怒られるんじゃないか?怖…。しばらくすると鬱蒼と茂った森から大きな建物が見えてきた。ガープさんはそこへ向かっていく。
「ダダン!!出て来い!!」
ドアが壊れるんじゃないかってほど物凄い力でノックするガープさん。そんなノックに全力出さなくても…
「ガ…ガープさん!!ホントもうボチボチ勘弁しておくれよ!エースの奴もう10歳だよ。」
「こり以上我々じゃ手に負えニーよ!引き取ってくりよ!!」
この人がダダンか…めっちゃでけえ。女の人なのに…ガープさんはダダン達の言葉を無視して要件を説明しだした。それを聞いたダダン達は
「えええ!!何すかそのガキんちょ!!もう一人増える〜〜〜!!?ガープの…あ!!ガープさんの孫ぉお〜〜!!?」
「よし…じゃあ選べお前ら。ブタ箱で一生を終えるかこいつを育てるか。目を瞑ってやってるお前らの罪は星の数だ…!!」
「そりゃまー捕まるのもやだけど、時々監獄のほうがまだマシじゃないかって程エース一人で参ってんのに、それに加えてあんたの孫って!どうせ怪物みたいなんでしょ!?あのガキも!!」
ダダンさんめっちゃ嫌そう。まぁルフィは怪物まではいかないけど、悪魔の実食べちゃってるから微妙だよね。
「うっ!!げーっ!!ツバ!!汚〜〜!!おい!!誰だお前!!」
後ろで何やらルフィが騒いでいたので、振り返ってみると。
「おおエース。」
「うおっ!!帰って来てたのかエース!!」
めっちゃ目つきの悪い男の子が野牛みたいな動物の上に座っていた。あれがエース。本当に何も覚えてないんだな私…これから何か大変なことが起きる気がするのに…恨むぞ自分。
「あいつがエースじゃ。歳はお前より3つ上。今日からこいつらと一緒に暮らすんじゃ仲良うせい!」
「決定ですか!!」
「………なんじゃい」
「お預かりします!!!」