第19章 B・W
「ちょっと何なの!!?今の鳥とラッコ!!!あんたが私達に秘密を喋ったってこと報告に行ったんじゃないの!?どうなの!!?」
「ごめんなさいごめんなさい。」
「七ブカイだってよ、おい!!」
「悪くねェな。」
ナミが大泣きをしながらビビを揺さぶる。ビビもビビで自分が言ったことの重要性に驚いて泣いている。カオスだな。
「ほ…本当にごめんなさいっ!!!つい口が滑っちゃって…」
「“つい”ですむ問題か!!その一言でなんで私達まで道連れにされなきゃなんないの!!!“偉大なる航路(グランドライン)”に入ったとたん七部海に命を狙われるなんてあんまりよ!!」
「さっそく会えるとは運がいいぜ。」
「どんな奴だろうなー。」
「………七部海って分かってる?めちゃくちゃ強いんだよ?海軍の護衛みたいな奴だよ?」
「ぼんやり分かってるよ!ヨサクが教えてくれたんだ。」
「………ヨサクが?」
へぇ、じゃあ私達がアーロンパークに行ってるときに喋ってたんだね。そりゃそうか、だって鷹の目のミホークが来てたんだもん。解説してくれたんだろうなぁ…
「黙れそこ!!!」
のほほん、とした会話をしてたのがいけなかったのだろうか怒られてしまった。
「短い間でしたけどお世話になりました。」
「おい、どこ行くんだナミ…」
「顔はまだバレてないもん!!逃げる。」
スタスタと歩き出したナミ。私達と一緒にいた方がある意味安全だと思うんだけどな…その時、ナミの目の前に去ったはずのラッコが立ちはだかった。そして手に持っていた紙?をナミに見せる。そこには私達4人の絵が描いてあった。
「わっ、うまーーーい。これで逃げ場もないってわけね!!!!」
「ご…ごめんなさい…」
叫びながら戻ってきた。おかえり。
「おもしろいなー、あいつ。」
「そもそも何処へ逃げる気だったんだよ。」
顔は特定されてしまったけど、幸運というべきはウソップとサンジがこの場にいなかったってことだよね。
「……………さてと。これからどうする?とりあえず私達4人はB・Wの抹殺リストに追加されちゃったわけだけど…」
「なんかぞくぞくするなー!!」
ぞくぞくって……完全に楽しんじゃってるよ。私はナミより冷静に見えるだろうけど、内心ビビりまくってる。まだ戦い方が確立してないからあまり戦いたくないんだけども…