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異世界人の冒険

第19章 B・W


「………何とかその噂のしっぽだけつかんでこのバロックワークスに侵入できないものかと…そうすればきっと我が王国を脅かす黒幕とその目的が見えてくるはずだから。」

「威勢のいい王女だな。」

いや、威勢のいい、で済まされないよ。すごい勇気だよ…敵組織に入って、もしバレたら殺されるかもしれないのに…それを一国の王女がやり遂げるのが凄いよ。

「でもバロックワークスの目的なら“理想国家”をつくることなんでしょう?……あ、…まさか。」

「そう、社長は社員達に理想国家の建国をほのめかしているけど、その実態、B・Wの真の狙いはアラバスタ王国の乗っ取り!!!早く国へ帰って真意を伝え、国民の暴動を抑えなきゃB・Wの思うつぼになる。」

「なるほどね、そういうことか…これでやっと話がつながった。内乱中ならお金もないか。」

まだお金のこと諦めてなかったのか…さすがとしかもう言えない。

「おい、黒幕って誰なんだ?」

ルフィがヒビに問う。いい質問だな、ルフィ。私は知ってるがな、ここは言わないほうがいいだろう。だって、侵入しないと分からなかった正体なんだもの。

「ボスの正体!?それは聞かない方がいいわ!!聞かないで!!それだけは!!!いえないっ!!あなたたちも命を狙われることになる…」

凄い慌てぶりである。いっきに取り乱し始めた。そりゃそうか、こんな大変な秘密を企てたボスだもの。知ってしまったら殺されかねないもんね。

「はは…それはごめんだわ。なんたって一国を乗っ取ろうなんて奴だもん。きっととんでもなすヤバイ奴に違いないわ!!」

「ええそうよ。いくらあなた達が強くても、王下七武海の1人、“クロコダイル”には決して敵わない!!」

「……………………あの、」

「言ってんじゃねェか。」

私がどうツッコミを入れようか悩みかねてると、ゾロがズバッ、と言ってくれた。いや、だってあまりにもサラリと言ってしまったから…沈黙が流れたところで殺気を感じて振りかってみると…そこにはラッコと…ハゲタカ?がいた。こいつらはボスに報告する奴らじゃなかったっけ。聞いたぞ、みたいな顔をして飛んでいってしまった。
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