第3章 コルボ山
シャンクス達が出ていってからそう立たないうちに、フーシャ村に海兵さんが来た。名前はそう、ルフィのおじいちゃんガープさんだ。いきなり店に来たかと思えばルフィを一瞥し、連れて行こうと引っ張っていた。それが今目の前で起こっていることだ。
「おいじいちゃん!!離せよ!!」
「バカモン!!お前は森で強くなるんじゃ!!」
「やだぁ!!って痛えよ痛え!!」
「たわけ!!そんなんじゃ立派な海兵になれんじゃろうが!!」
「海兵にはならねぇよ!!……なまえ!!助けてくれぇ!!!」
「………はあ!?いや、無理無理無理!!」
さっきまで遠くでやり取りを見ていた私にとばっちりがきた。なんで私に助けを求めるかなぁ!?ほらほら、ガープさんがルフィしか見てなかったのに、私に目を向けてしまったじゃないか!!
「…なんじゃい。お前は。」
「は、はいっ!!私はこの村に住ませてもらっている者です!なまえと申します…」
「……ルフィとは?」
「友達、です…」
「…ルフィに年下の友達がおるなんて知らんかったなぁ…随分可愛らしいお嬢ちゃんじゃないかルフィ!お前もしかして…」
「友達です!!」
「なんでじゃい!!」
なんでと言われましても……でもガープさんにも可愛いって言われてしまった。もしかして、この世界では私は可愛い部類に入ってしまうのか!?でも大きくなってもナイスボディにならないぞ。
よく分からないままついてきてしまった。というか、付いてこいと言われてしまった。何故だ。何故私はルフィの特訓に付き合う為に森に来なくてはいけなかったのか。ガープさんの考えてることは分からない。
「だからじいちゃんおれは!!海賊王に!!」
「何が海賊王じゃあ!!“悪魔の実”など食うた上にブザけた口をたたきおって!!ルフィ、お前もエースも!!将来は最強の海兵になるんじゃ!!」
ガープさんはルフィの頬を掴んでルフィを持ち歩いている。実の孫をモノみたいに…すごい人だ。そしてスパルタ。こんなおじいちゃんいたら大変そう。