第19章 B・W
結果は…うん、それなりに楽しい。もう夜になっちゃったけど、まだまだ宴は続いていた。
「そこでおれはクールにこう言ったんだ。『海王類どもめ、おれの仲間達に手を出すな!!』」
「「「すてきーーっ♡C・ウソップ!!」」」
「まぁあの“凪の帯脱走(カームベルト)”に関しちゃあ、さすがのおれも少々震えたね…“武者ぶるい”ってヤツだ。」
何言ってんだあいつ。お酒入ってるし、女子もいるから武勇伝を聞かせたいんだろうけど…お前が胸張って言えるのはアーロン一味の幹部を一人倒したくらいしかないからね。
「うっぷ!!」
「まいった……。」
「どあーーっ、すごいぞ、10人抜きだぁ!!!」
ゾロは豪酒の人達と一緒に飲み比べをしていた。10人抜きだって、凄いね。でも、その隣のナミも…
「おりゃーーっ!!」
「うあーーっ、こっちのねーちゃんは12人抜き!!!」
「なんという酒豪達だぁ!!!」
ナミ…ゾロよりお酒強いとか想像してなかったぞ。こんなに飲んじゃっていいのかなぁ…
「おかわりーーーーーぃ!!!」
ルフィの声が聞こえてそっちを向くと…なんとブクブクに肥えたルフィがいた。あんなにお腹膨れるのはあれかな、ゴムだからかな。
「うげーー、こっちで船長さんがメシ20人前を完食!!コックが倒れたー!!!」
ちょっとは遠慮しなよルフィ…と思いながらもおいしいと私もご飯食べてるんだけどね。ただ、ルフィのは食べる量が違いすぎるということ。
「うおおっ!!こっちのにーちゃんは!!20人の娘を一斉にクドこうとしてるぞォ!!」
「何なんだこの一味はァ!!!」
………よかったね、サンジ。周りに群がってきてくれる女の人たちがいてさ。みんなの見てると、本当に端っこでちびちびご飯やジュース飲んでる私が異例に見えてくるよ…
「お嬢ちゃん!こんな端っこにいないでもっと真ん中来い!」
「そうだ!お前らはお客さんなんだから遠慮すんな!!」
そうしてると、真ん中らへんでルフィ達の行動を見ていた人達が声をかけてきた。
「え?あ、いや……私は…」
「ほらほら、お嬢ちゃんはどんなものが好きだ?遠慮せず食べな!」
強引オブ強引……そして私はそんなこいつらと年変わんないんだって!お酒飲んでないし背が小さいからそう思われるのだろうけども…グイグイと真ん中あたりに連れてこられた。