第18章 歓迎の町ウイスキーピーク
「?人の声がするぞ。霧でよく見えねぇな。」
「人か!?人なんだな!?」
ゾロがそう言った。確かに何か聞こえる。それが人かそうでないかはわからないけども、たくさんいるようだ。目を凝らして影を見つめていると…
「ようこそ!!!歓迎の町、ウイスキーピークへ!!!」
パン、という音とともに現れたのは大勢の人。どうやらクラッカーのようだ。みんなそれぞれ私達を歓迎するような言葉を叫んでいた。
「………え?あれ?」
「何だ、化け物どころか歓迎されてるぞおれ達。」
「どうなってんだ……!?」
おかしいよね?だって海賊って普通は歓迎なんてされるようなものじゃないはずでしょ。略奪するし、大切なものを奪っていくし…悪いイメージしかないはずなのに…
「感激だぁ!!!…やっぱ海賊ってのはみんなのヒーローなんじゃねぇのか!!?」
「うおおおおーーーーーい!!!」
大はしゃぎしているルフィ、ウソップ、サンジ。おかしいって気付かないの?とりあえず、警戒心はあっちにはないようで、上陸をする。
「いらっ……!!ゴホン、マーマーマーマーマ〜〜♪いらっしゃい。私の名はイガラッポイ。」
上陸そうそう出迎えてくれた人は町長っぽい人。髪がすっごいクルクルしてて特徴的だなぁ…ルフィも髪巻きすぎって突っ込んでるし。
「驚かれたことでしょうが、ここは酒造と音楽の盛んな町ウイスキーピーク。もてなしは我が町の誇りなのです。自慢の酒なら海のようにたくさんございます。あなたがたのここまでの冒険の話を肴に宴の席をもうけさせては頂けまぜ…ゴホン、マーマーマ〜♪頂けませんか……!!」
「「「喜んで〜〜っ!!!」」」
3人が肩を組んで嬉しそうに町の人達の方へ掛けて行った。バカだなぁ……
「ねぇ、ところでこの島の『記録(ログ)』はどれくらいでたまるの?」
さっそくナミが町長さんに聞いていた。騒ぎすぎてログを忘れちゃっても困るしね。
「ログ?そんな堅苦しい話はさておき、旅の疲れを癒やして下さい!!さぁみんな、宴の準備を!!冒険者達にもてなしの歌を!!」
「宴だぁ!!!」