第18章 歓迎の町ウイスキーピーク
「…これから先、敵はどんどん強くなる。隠し事はできなくなるぞ。」
「………う、肝に…命じときます……」
うわぁ、ルフィ達に内緒にしてるのバレてるぅ…さすが年季が入ってる人は違うな。
「何を命じるんだ?」
後ろからひょっこり現れたルフィに少しびっくりした。会話は聞こえてなかったみたいなのでとりあえず誤魔化しとく。今はまだ言うべきじゃないだろう。
「この先敵が強くなるからさ…私も覚悟決めなきゃって。」
「おう!そうだな!でも、なまえはおれが守るから大丈夫だぞ!」
「………うん、ありがとう!」
前半まではルフィ達にお世話になること大だろう。てか、私を連れ出した時点で多分ルフィは私のこと守る前提たったんだろうなぁ。
双子岬を出発してからしばらくたって天候が変わった。雪が降ってきたのだ。雪が降ってきたってことは船にも雪が積もってる。
「おっしゃ。できた!!空から降って来た男“雪だるさん”だァ!!!」
まぁやるよね、雪だるま作り。かくゆう私も雪だるま作りました!ルフィよりはうまいと思ってるけど。
「見て〜!!私も完成したよ!!雪から生まれた“ゆきりん”!」
「はっはっはっは……まったく低次元な雪遊びだなてめぇらのは!!」
「「何っ!?」」
「見よ、おれ様の魂の雪の芸術っ!!“スノウクイーン”!!!」
ウソップ見せてきた雪だるま?は…ダルマじゃない、女の人や。雪でよく崩れなくここまで完成度高く作れるもんだね。
「うおおお、スゲェ!!!よし、雪だるパンチ!!」
ルフィの雪だるさんの手の付け根のところを押すと…手である木の枝がスノウクイーンに飛んでいったのだ。スノウクイーンはあっけなく頭が飛んでいってしまった。
「何しとんじゃおのれぇ!!!」
ウソップは起こって雪だるさんの頭に向かって飛び蹴りをくらました。
「ガーーッ!!!雪だるさん!!!」
そのまま二人は雪投げやら揉み合いやらじゃれ合いを始めた。はー、しかし手袋してるっていうのに雪だるま作っただけで手が冷えてしまったよ。船の中に入って暖炉にでも当たってようかな。