第18章 歓迎の町ウイスキーピーク
「あのね、今とりあえずグランドラインを航海できるようになったよ。ログポースっていう指針があって…」
「あぁ…いい。ややこしいのはおれは覚えられねぇ。」
「…あ、そう…まぁあともう少しでここ出るよって話。」
「それだけか。」
「うん、まぁ…」
それだけかって言ってまた寝入っちゃったんだけど…どういうことなんだろうか。みんなはまだ上にいるが、大きな岩を登っていかない行けない…面倒くさいのでやめた。
「………そろそろよかろう。“記録(ログ)”がたまったはずだ。海図通りの場所を指したか?」
「うん、大丈夫!!ウィスキーピークを指してる。」
あれからしばらくしてみんなが降りてきた。そろそろ出航である。それはいいんだけど、私が気になったのはラブーンのお肉を狙ってたあの2人組がここにいることである。
「……ルフィ?なんでさっきの人達がこの船に乗ってるの?」
「あぁ、次の島まで送ってほしいんだとよ。だから乗せる!」
「………ふ〜ん…」
大丈夫かねぇ。なんか我社とか言ってたし、面倒なことに巻き込まれてないといいけど…
「いいのか?小僧。こんな奴らのためにウィスキーピークを選んで。航路を選べるのは始めのこの場所だけなんだぞ。」
「気に入らねぇ時はもう一周するからいいよ。」
「………………そうか。」
もう一周ねぇ…ルフィは本当にできるのだろうか。あ、でも村には帰りたいよね。ダダンたちに報告したいし。とか思ってたら、隣にいたあの変な二人組が少し笑っていた…ような気がした。
「じゃあな花のおっさん。」
「記録指針(ログポース)ありがとう!!」
「行って来い。」
何かとお世話になったなぁ、クロッカスさん。私もお礼言わなきゃ。
「色々とどうもありがとうございました!」
「……あぁ、そうだ娘。もしかして…日の丸か?」
…………え?日の丸?…日の丸って日本の昔の呼び名だったよね。あ、もしかして…
「あ、はい……あっ!そっか…」
ルフィ達はクジラに向かって挨拶をしているし、ラブーンの声で他の人たちにも私達の会話は聞こえてない。クロッカスさんって海賊王の船医だったんだっけか。