• テキストサイズ

異世界人の冒険

第17章 約束


行き止まり付近で回し車を回す。ドアらしきものがゆっくりと開き、外が見えてくる。本当どうなってんだこのクジラ。

「出たぁ!!!本物の空!!!」

「こいつらどうしよう。」

「捨てておけ、その辺に。」

「…え、それ溺れない?大丈夫?」

「知るか。」

ゾロは片手で2人を持つと、ポイと…ゴミ袋を投げるのと同じような軽さで海に捨てた。

「うばっぷ、何だ!!?」

「い…胃酸の海!?」

「違うっ!!本物の海だ!!ミス・ウェンズデー。」

「どうやらあの海賊達にノされてたようねMr.9!!」

……なんでそんなコードネームみたいな名前でよびあうんだろうあの人達。組織にでも入ってるのかな。

「で?お前ら何だったんだ?」

「うっさいわよ!!あんたには関係ないわ!!」

「いや待てミス・ウェンズデー、関係ならあるぜ?こいつらが海賊である限りな!!」

「それもそうねMr.9。我社には大アリね。覚悟なさい!!!」

「それではた会おうじゃないかいなか海賊共!!」

「そしてクロッカス!!このクジラはいつか我々がいただくわよ!!!」

バイバイベイビー、とか言いながら去っていった2人組。なんか一昔前の人達みたいなクサさがあったんだけどそれについてはノーコメントにしとこう。

「何だこりゃ、落とし物か。」

「………何持ってんのルフィ?」

「なんかあいつらが置いてったみたいだ。」

ルフィが拾ったそれは……ログポース、というものだった。いや初めて見たけど、これも覚えてたみたいで。指針があるし、腕につけられるし…ログポース落としちゃだめじゃんさっきの人達。これがないと島にたどり着けないのではないだろうか。ということは、また戻ってくる可能性あるね。

「…これ結構大切なものだからさ、私が預かっとくよ。」

「そうか?じゃあやる。」

ぽん、と軽く渡されたログポース。とりあえず左腕に付けて写真を撮る。ここまでの流れてコンマ8秒。いや〜、やるでしょ。写真も撮ったしナミに知らせないと。
/ 1013ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp