第17章 約束
ツギハギだらけの廊下を進む。と、大きな地震が起こった。私達はツギハギだらけの廊下を今度は転がっていった。
「何だぁ!!?どうした!!?」
「…………っ!!?」
ルフィはゴムだから壁にブチ当たっても痛みなんてないだろうけど、私は生身の人間で筋肉なんてないに等しいからめちゃくちゃ痛い。とりあえず頭だけ抱えて振動に身を任せる。
「あーー、目が回るーーっ!!なぬっ!!行き止まりかーーっ!!?」
「………っ、あ。」
壁に背中を強打してそのまま下に落ちた。下にはルフィがいて、とっさにかかえてくれたから落ちたときの衝撃はなかった。
「…今度はなんだ?海か?川か?水路見てぇだななんか。」
「……ここ本当にクジラの中?」
その時、グラっと地面?が傾いた。直角になるほどである。落ちたくなかったからルフィにしがみついた。
「なになに地震!?」
「うわあああああ止まらねぇ止まらねぇ止めてくれ!!!」
倒れない為にルフィは走り出していた。私は楽なことにルフィにしがみついてるから傾きは感じないけどもね。
「あれ、ルフィ!前に人が!」
「止まらねぇんだよ!!無理だ!!」
「はぁ〜〜〜!?」
そして……衝突。私達はそのままドアの向こう側に飛び出した。下には……海!?え、待って空がある。謎なんだけど。って言ってる間に海へ落ちた。
「ガボガボボボ………」
隣を見ると溺れてるルフィを発見した。とりあえずルフィを回収して海から出る。
「…ぷはぁ!!」
「おい!大丈夫か?」
ハシゴをおろしてくれたゾロに礼を言って船に登った。ふいー、と一息ついたところでゾロに聞かれた。
「で?コイツらは何なんだよ……!!」
横を見ると、女の人と男の人が船に乗っていた。あ、さっきぶつかった人達だわ。
「いや、知らない人達。…あの、さっきはごめんなさい。大丈夫ですか?」
「………え、えぇ大丈夫よ…」
女の人が少し戸惑ったように返事をしてくれた。この人すごく綺麗な青色の髪をしてるな〜