• テキストサイズ

異世界人の冒険

第17章 約束


進水式を終えて、ナミとルフィ以外は全員船内へ避難した。大雨降ってるし、これ以上濡れると風邪ひきそうだし。

「はぁ〜、すごい雨だったねぇ…」

「な、なぁやっぱり天候がいい時に入ったほうが入りも気持ちいいじゃねぇか!もう少し様子を見てからだな…」

「諦めろウソップ。船長はもう入る気満々だ。」

「………ちくしょ〜…」

その時、バンッ、とドアが空きルフィとナミが入ってきた。バギーから奪ったグランドラインの海図をみんなが囲んでる机に置く。

「“偉大なる航路”(グランドライン)の入口は、山よ。」

「山!?」

「そう!海図を見て。まさかとは思ってたんだけど、これ見て。“導きの灯”が差してたのは間違いなくここ、“赤い土の大陸”(レッドライン)にあるリヴァース・マウンテン。」

「何だ、山へぶつかれってのか?」

「違うわよ。ここに運河があるでしょ。」

地図の読み方が全くと言っていいほどわからない。ナミが運河があるといった印を見ても全然ピンと来ないし。

「運河!?バカいえ。運河があろうと船が山を登れるわきゃねぇだろ!!」

「だってそう描いてあんだもん。」

「そうだぞお前ら。ナミさんの言うことに間違いがあるかぁ!!」

「そりゃバギーから奪った海図だろ!?当てになるかよ。」

「山を登んのか船で!!おもろーーっ!!!“不思議山”か。」

「…………」

「何だ。」

「……いや、うーん……」

え、これ言っていいのかな。このリヴァース・マウンテンの仕組み。

「なまえ、言いたいことあればいいのよ言って!……もしかして、何か知ってるの?」

「…えー…私説明すんの苦手なんだけどなぁ。」

「いいから、命に関わるのよ?」

「…………海流だよ。“東の海”(イーストブルー)、“西の海”(ウエストブルー)、“北の海”(ノースブルー)、“南の海”(サウスブルー)の4つの海の大きな海流が全てあの山に向かってるんだよ。」

「……そうか、4つの海流は運河をかけ登って頂上でぶつかり、“偉大なる航路”(グランドライン)へ流れ出る!!!」

「そーいうこと〜。ちなみにその海流に乗っちゃったら、あとは舵次第になるってわけ。」

ナミは飲み込みが早くて助かるわ。まぁ天候を知り尽くしてるから、何かヒントを与えればすぐたどり着くんだろうけど。
/ 1013ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp