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異世界人の冒険

第15章 VS魚人


「しかし来ねぇなあいつ。」

「来ねぇんじゃねぇのか?」

「来ねぇのかナミさんは!!?オォ!!?」

「そんなに凄まなくても大丈夫だよ…ナミは来るって。大人しく待ってなよ、ねぇルフィ?」

「お前な!!生ハムメロンどこにもなかったぞ!!」

「いや話聞けや。」

そんな文句言われても困るよ。立食パーティだったんだからさ、誰かが取ってなくなっちゃったんじゃないの?穏やかに時間が流れていたその時

「船を出して!!!!」

ナミが遠くから大声を出してそういった。

「走り出したぞ!!?何のつもりだ!?」

「船を出せってよ……とにかく出すか。帆をはれ!!!」

ルフィの掛け声でゾロが帆をはる。ナミは全力疾走で走ってくる。何でだろう、なんか考えがあるのだろうか。

「出航ーー!!」

「おい、いいのか!?こんな別れ方させちまって。」

「あいつの別れ方ぐらいあいつが決めりゃいいじゃん。」

ナミは船付き場に集まってた村の人たちを器用に分けて走り抜ける。

「……は、あははは!!」

「なんだ、何がおかしいんだ?」

「ルフィ、あんた目いいでしょ?ナミが何してるか見えない?」

ん?みたいな顔をゾロ以外がしていてまた面白くなる。まじか、みんな気づいてないのね。

「まぁあとで分かるよ。」

ちょうど今ナミが船に飛び乗ってきたところだしね。1回沈黙が起きた。けど、ナミが服をグイッ、とあげると…ドサドサと財布がいっぱい落ちてきた。盗られたことに気づいた村の人たちは驚き慌て出した。そしていい笑顔でこう言うのだ。

「みんな元気でね♡」

「「「「「「「「「「「やりやがったあのガキャーーーー!!!!」」」」」」」」」」」

一人残らずそう叫んだ。ヨサクとジョニーも盗られてやんの。

「あはは、ほらね。ナミらしい!」

「おい、変わってねぇぞコイツ。」

「またいつ裏切ることか。」

「ナミさんグーーッ!!」

「だっはっはっは!!」

村の人たちは去っていく私達の船に向かって罵倒を叫ぶ。その中には私達へのお礼も含まれてるけど…みんなヤケクソだな。

「小僧!!約束を忘れるな!!!」

ゲンさんの声が響いた。ん?約束って?ルフィもそれに答えるように親指を立ててるし。

「じゃあねみんな!!!!言って来る!!!!」

いい笑顔だ、ナミ。これからいっぱい楽しいことしようね!
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